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四国松山で発生した連続幼女誘拐殺人。奔走する警察、報道陣をよそに、犯人は再び刃を振りかざす。顔のない殺人者の内に広がる無限の闇に挑む新聞記者・上沢。なぜ、彼は少女を殺すのか。正体をつかみかけたとき、その兇刃は上沢の身辺にもおよびはじめる――。逃れられない人間の業を浮き彫りにする、戦慄のサイコサスペンス。
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Posted by ブクログ
500ページ超で内容も濃く時間かかりました 読み応えもありました 犯人は読者はわかっているけど 警察と主人公はわからず、追いかける展開 そして徐々に犯人を追い詰めて・・・ この主人公の作品はこれが三作目のようで あとの作品も読みたいです
敏腕記者が幼女連続殺人鬼を追う。鳴海章流サイコサスペンス。幼女を誘拐し殺害、手首を切り落とし埋めるという事件の内容こそ猟奇的ですが、たとえば『羊たちの沈黙』のような派手さや血生臭さはなく、殺人鬼「鬼灯」にしても、一般人には理解不能のモンスターではなく血の通った人間として描かれています。 ただ、個人的...続きを読むな感想としては、少し地味すぎたかなと。殺人鬼の心理を丹念に描くというので期待していたのですが、殺人鬼の心理もそこまで深くは掘り下げられておらず、これはむしろ殺人鬼ではなく、「鬼灯」という個人、――孤独な現代人の心理を腑分けするにとどまっている気がしました。前述のとおり、サイコもの特有のグロさも希薄ですし、いわば内的にも外的にも狂気成分が足りないんですね。果たしてこの題材をチョイスした意味があるのかと。 しかしまあ、サイコを期待すると肩透かしを食らうかもしれませんが、サイコものというより現代人の孤独を描くサスペンスくらいに考えて読めば十分楽しめるはずです。
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