Posted by ブクログ
2015年12月23日
同じ内容を伝えているつもりなのに、その相手が、男性・女性、そして年齢の違い、親密度の違いによって、受け止められ方がかなり異なってしまうと実感しています。
この本では、男性と女性の考え方、感じ取り方の違いを説明したうえで、正しい言葉の選び方・伝え方をアドバイスしています。大変参考になりました、これは...続きを読む仕事場でも家庭内においても活用できると感じました。
以下は気になったポイントです。
・日本語自体がそもそも「察する言語」、相手の顔色をうかがい胸の内を察するのを得意とする女性に男性は水をあけられている(p18)
・男性は、女性はテレパシーで会話したがるエスパーだ、という認識をもって、なんとか言葉の裏の意図を探るべき(p20)
・会話とは、情報を交換し結論を出すための場、と考えている男性経営者に対して、女性社員は、会話とはお互いを気遣いながら気持ちをやりとりする場と考えている(p26)
・縦社会に生きる男性にとって重要なのは、上か下か、横社会に生きる女性にとって重要なのは、周囲との絆(p32)
・カウンセリング=傾聴・共感は、マイナスの感情をゼロまで引き上げる行為、コーチング=質問・モチベーションアップは、ゼロの状態をプラスに引き上げる、コンサルティングはプラスを大きくする行為(p40)
・男は、自慢できるものを「かっこいい」、女はなんでも「かわいい」という。楽しい気持ちになるかどうか、幸せなイメージを抱けるかが判断基準(p42)
・女性をリーダー職につけるには、管理してほしい、ではなく、見守ってほしい、支えてあげてほしい、という言い方が良い(p58)
・女性の仕事の優先順位は、緊急度や重要度では決まらない、好きな人・仲のいい人から頼まれた仕事ほど優先したい(p66)
・男の相談は、事実メインで感情少し、女性は感情メイ
ンで事実少し(p72)
・男は、向上・成長という言葉好き、日々成長する実感が楽しい、女性は「変身」が好き。今とは全く違う環境に連れて行ってくれることを期待している(p74)
・男のキャリア形成は、山登り(成長)、女性は「川下り」(可能性)がポイント(p76)
・女性に泣かれた時は、あせらず怒らず、「ああ、汗をかいているんだな」と何もなかったことに接する、男性が黙っているのは、単に脳がオーバーヒートしていて色々考えている(p78)
・女性部下を発奮させるべく叱るときは、「こうやって君に注意しなきゃいけないことが残念だよ」(p103)
・資格試験に落ちてしまった女性にかける言葉「でも、精一杯やったと思うよ」(p133)
・男性は、してあげたことに対して喜ばれるのが嬉しい、女性は、先回りして思いやってもらえると嬉しい(p170)
・女性は、感情とともに何かを記憶するのが得意(p236)
・コミュニケーションとは、技術、センスや真心ではない。人間関係とは、演技、本音でぶつかり合うだけが正解ではない(p254)
2015年12月23日作成