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二年間にわたり交わされた、ホスピス医療に携わる医師と詩人の心震える往復書簡。老いた人の死、若い人の死、信仰に支えられ死を受け入れる人と、「くやしい」と叫びながら世を去る人、温かい家族に囲まれて亡くなる人と、人一人いない病室で亡くなる人……死が身近にある医師が、臨床の言葉を綴り、詩人に送る。詩人はそれに詩と散文で応える。詩が死を癒し、現実の重みを持った死が詩人に新たなインスピレーションを与える。優れたコラボレーションであると同時に、死についての深い考察のあるエッセイにもなっている。
...続きを読むPosted by ブクログ 2015年04月19日
ホスピス「野の花診療所」で人の死と向き合う医師の徳永進さんと、詩人の谷川俊太郎さんとの往復書簡。
悲壮な本、ではありません。
終末は時にユーモラスに、時に哲学的に語られる。
死は穢れでもなく、特別なものではない、と思われてくる。
たとえば、宇宙は遠い空の上の上、成層圏の彼方、そんなふうに思いがちだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月23日
某所読書会課題図書: 野の花診療所の暖かい空気が随所に現れていて、徳永医師の思いが実現されている空間だと感じた.看護師さんとの連携も素晴らしく、このようなホステスで最期の時を過ごすのもいいなと思った.このような雰囲気を詩人の谷川さんが独特の言葉で表現しているのも楽しめた.詩人の発想は普通の人にはない...続きを読む
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