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Posted by ブクログ 2021年05月27日
明治から大正初期の官僚と国の成り立ちについての書籍。
儒学理念に裏付けられて前例踏襲・変わらないことが求められた時代において、人々が如何に伝統を変えていったかが描かれている。
そのきっかけとして大きな役割を担ったのが洋学である。1870年に洋学教育機関として設立された大学南校(東京大学の前身)での...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月04日
明治期から大正にかけての政治家、行政官など、人に焦点を当てて、その変遷について述べられた本。極めて精緻な研究に基づいている。特に、明治維新からの歴史の流れに沿って政治・行政の体制を明確に示していること、人材育成について詳しく調査されていること、中央と地方との関連性についても述べられていること、政治家...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月03日
幕末維新時代から大正デモクラシーまでの官僚たちの像に迫った本。制度史と当時の人々の考えの両面を丁寧に調べあげていて素晴らしい。維新時代にかき集めた、維新雄藩のお偉方や各藩の士族たちの官僚組織から、伊藤博文をはじめ広く頭脳を集めるとして官僚登用試験を開始するとともに大学を普及させて官僚養成校とした時代...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月24日
終章を含め全部で7章構成(1.維新の時代ー誰が統治を担うのか、2.明治政府の人材育成ー身分の超克、3.立憲の時代ー1870年代〜80年代、4.帝国憲法制定前後ー高等教育の確立、5.憲政の時代ー1890年代〜1910年代、6.大正デモクラシー下の人材育成、終章 統治と官僚の創出)の本書は、近代日本を支...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月08日
慶應義塾大学総合政策学部准教授(日本政治外交史)の清水唯一朗(1974-)による明治・大正期の官僚育成・任用制度の成立過程。
【構成】
第1章維新の時代-誰が統治を担うのか
1 明治国家の誕生-行政機関の樹立
2 藩士から官僚へ
3 維新官僚の登場-旧秩序を飛び出した人材
4 公議輿論と人...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月26日
明治維新より大正デモクラシーに至るまでの政治史を官僚制度、
ひいては官僚個々人にスポットを当て紹介する一冊。
多くの人物のエピソードが披露される傍ら、制度の解説もわかりやすく、
明治初期に政治のしくみや大学のしくみをいかに構築するか
悩み実現する試みは、これまでになく興味をそそり面白く読み込めた。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月18日
江戸末期、明治、大正の各時代の官僚の動態がいきいきと描いた良書だろう。十分な史料に基づき官僚という集団の特質をあぶり出し、その際重要な役割を演じたのが、立身出世の登竜門である旧制の高等学校・帝大、さらには私大を含めたその他の大学という高等教育機関という見方もできよう。この視点を持ちながら本書を読んだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月15日
近代化によって急遽必要となった国家統治のしくみ。試行錯誤の維新期から,制度が確立する大正デモクラシー期まで,官僚を軸にしてその変遷をたどっていく。
行政を立ち上げていった維新官僚,藩閥官僚から,専門知識を活かし実務を支える学士官僚への世代交代,大学・高等文官試験といった人材登用制度の移り変わり,政治...続きを読む
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