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Posted by ブクログ 2016年03月21日
てんかん治療として海馬を手術によって除去され、記憶障害となった有名な患者H.M.。著者は、彼を長年研究した医師である。本書で彼はH.M.=ヘンリー・グスラフ・モレゾンとして再度名前を与えられ、単なる特殊な症状を有する研究対象ではなく、ひとりの人間としての彼の人生に光を当てられる。多くの脳神経科学を紹...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月13日
ものすごい本だった。これは文庫化くらいをタイミングにか、少々ヒットするように思う。
約50年ほど前にてんかんの治療手術のために、脳の一部を摘出した結果、手術前と20秒以内の記憶しかなくなってしまった患者の生涯と、彼の貢献などにより発達した記憶に関する研究の本。
扱ってるテーマからして重厚な上に、専門...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月11日
脳の一部摘出手術を受け記憶する能力を失ったH・Mことヘンリー・モリソンについて50年近く研究を通して歩んできた学者がその間得られた脳の機能について、およびH・Mの人生について記述する。
H・Mは転換の重い発作のため1900年代半ばに海馬周辺の摘出手術を受ける。その時はわからなかったが、両方の海馬の機...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月14日
てんかんの手術により両側の海馬、海馬傍回、扁桃体を切除された患者H.Mの生涯を描き、またそれと並行して脳科学の進歩が描かれている。てんかんの治療を目的としたとはいえ、結果的に近時記憶障害を来すこととなり、そのことから、記憶に関する知見が大きく進歩したことは皮肉ではあるが、科学の現実かもしれない。健忘...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年02月20日
望みをかけて臨んだてんかんの治療のための手術で
脳の一部を切除し、術後からの記憶をとどめることが
出来なくなったヘンリーの記録。
現在に閉じ込められた…と聞いても
中々どんな状況なのかなんて想像もつきません。
会う人々がみんな知らない人。
今いる場所もわからない。なぜそこにいるかも。
お腹がすい...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年12月12日
てんかんの外科的治療のため両側の海馬+海馬傍回を切除したHMは新しい物事を覚えようとしても15秒以下しか記憶がもたないという重度の健忘症に苦しめられるようになった ー 非常によく調べられ、有名な患者であるHMについて、主研究者であったスザンヌ・コーキンが記した本。内容的にはセンチメンタルな部分は少な...続きを読む
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