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イスラム教は、仏教、キリスト教と共に世界三大宗教の一つになっている。『コーラン』はイスラム教の聖典。その中にはイスラム教を興したアラビア人マホメットの行動と、彼を通してえた神の天啓とが鮮かに写し出されている。当時のアラビア民話も織りこまれており、アラビア人の本質を理解する上で、本書は大いに役立つ。口語訳。
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Posted by ブクログ
馴染みがないせいなのか、とっつきがわるく、なかなか前にはすすめない。回教の教えそのものが浸透していないか、テキストはこれくらいしかみあたらなかった。
前提として自分が持っていた知識を大きく超える記述は見られなかったけれども、キリスト教・ユダヤ教への対抗意識の表出や、時代の変遷に伴う記述の変化を実際に読むことが出来たのは収穫であった。時代による記述の変化の存在を頭に置いて読まないと、混乱を来してしまう恐れがあるので注意されたし。
上・中・下の三巻。言わずもがなのイスラム教聖典。雷鳴のようにとどろくアッラーの声と、地獄の恐怖とアッラーの慈悲深さに危うく、イスラム教徒になろうかと思ってしまった。ユダヤ・キリストと同じ一神教ながら、旧・新約聖書とはかなり趣が違った。また、それぞれの巻に書かれている井筒氏の解説はコーランの成立やその...続きを読む背景、ムハンマドの生涯の理解に役に立つ。素晴らしい。
六信。アッラー・天使・啓典・預言者・来世・予定を信じなさい。アッラー以外に神はなし(47:19)。ムハンマドはアッラーの使徒(48:29)。アッラーは全能(35:1)。神に並ぶものは存在しない(4:48)。 ※ムハンマドは預言者・人間。神ではない。クルアーンの著者はあくまで神アッラー。アッラーが天使...続きを読むジブリール(ガブリエル)を通じて、ムハンマドに伝えた内容。 ※カリフは「ムハンマドの後継者」という意味。 ※「アッラー」は固有名詞ではない。唯一神を意味する言葉。 ※ラー・イラーハ・イッラッラー。ムハンマドゥッラスールッラー。 五行。信仰告白、礼拝、断食、喜捨、巡礼をしなさい。礼拝。決まった時間にメッカの方向に頭を下げて祈る。毎日5回(夜明け前、12時、15時、18時、20時)。始まる前に祈りの呼びかけ(アザーン)がある。細かな礼拝の方法はスンナに書いてある。ラマダン(イスラム歴9月)の間は、1カ月、太陽が出ている間は何も食べてはいけない。太陽が沈んだら、食べてもよい。空腹に耐えながら神さまのことを思う。喜捨=税金(所得の40分の1)は神に対する義務。脱税・節税の発想がない。現世で差し出した財産は、来世で受け取ることができる。イスラム歴12月に、聖地メッカのカーバ神殿の儀式に参加。一生に最低1回は行うべき。信徒の平等。神の前ではみな平等。巡礼中は、敵も味方も、人種・社会的地位、関係なく平等。連帯が生まれる。 ※モスクは礼拝の場。夏は涼しい。信仰の対象物を設置する施設ではない。キブラ(メッカにあるカーバ神殿の方向)。ミフラーブ(キブラを示すモスク内の壁のくぼみ)。 ※礼拝中の人の前を遮ってはいけない。その人と神とのつながりを遮ることになる。 禁止。ワインと賭け矢、偶像と占い矢はこれを避けよ(5:90)。死んだ動物の肉、血、豚肉は不浄(6:145)なので、食べることを禁ずる(2:173)。ひづめが割れていて反芻するものは食べてよい。盗みをした者は両手を切断せよ(5:38)。 ※食べてよい(ハラール)と食べてはいけない(ハラーム)。 ※豚がもつ病原菌による感染症を抑えようとした。 天国。絶対に腐らない水、涼しい木陰(※灼熱のアラビア半島の人にとっての楽園イメージ)。澄みきった蜜の川。あらゆる種類の果実。美味しい酒、質がよくて悪酔いしない。美しい乙女を妻にできる。永遠の至福。※来世をとにかく重視。よりよい来世のために現世を神の導きに従って生きる。 ジハード(神のために奮闘努力する)。多神教徒を見つけ次第、殺せ。捕まえよ。拘束せよ。あらゆる場所で待ち伏せせよ。だが彼らが悔い改め、礼拝を行い、喜捨するなら、放免してやれ。アッラーは寛容で慈悲深い(9:5)。不信仰者と出会ったときはその首を打ち取れ(47:4)。神の道のために殺された者は主のもとで十分養って頂きながら生きている(3:169)。現世の享楽は些細なもの。来世こそ神を畏れる者にとっては最もありがたいもの(4:77)。あなた達はあなた達自身を殺してはならない(4:29)。 ※クルアーンの解釈は複数あり、「これが正しい」と最終判断する機関や権威は存在しない。真実は神のみぞ知る。 一夫多妻。あなたがよいと思う2人、3人または4人の女をめとれ(4:3)。だが公平にしてやれそうにないなら、ただ1人だけめとれ。もしくは、女奴隷(右手が所有する者)で我慢しなさい(4:3)。女はお前たちの耕作地である。思うままに手を付けるがよい。反抗的な女はよく諭し、寝床に追いやって叩け。言うことを聞けば、それ以上の手に出てはならない。 ※戦争で夫を亡くした女性たちの生活対策だった。 悪霊(ジン)イフリートは、女王シバの玉座を一瞬のうちにソロモン王のもとに運んだ(27:39)。※千夜一夜物語では、瓶に閉じ込められていたイフリートが外に出て巨大化して活躍。 ******************* ※成立。第3代カリフ、ウマイヤ家ウスマーン時代(在位644-656)。 ※啓典(キターブ)の民。ユダヤ・キリスト教徒は同じ一神教の仲間。旧約・新約聖書も(クルアーンと比べて不完全だが)イスラム教の聖典。預言者モーセ(ユダヤ)、イエス(キリスト)、ムハンマド(イスラム、一番偉い)。イエスは神ではなく人間(4:171)。 ※クルアーンは声を出して高らかに読むもの。声に出して読むとき、一字一句間違ってはいけない。 ※ハディース。ムハンマドの言葉や行いが書かれている。ムハンマドの日常の行為スンナ。 ※安息日は金曜。ユダヤ教は土曜、キリスト教は日曜。 ※キリスト教は神を信じる以外求めないが、コーランはよいことをせよと繰り返し書いてある。良い行い・悪い行いはシャリーアが決める。 『コーラン』610 ******************* ※シーア派はアリー(ムハンマドの娘の夫)の直系子孫だけが指導者(イマーム)であると考える。十二イマーム派(シーア主流派)は、最後のイマームは亡くなったのではなく、隠れているだけで、いつか再び姿を現すと考えている(ガイバ)。 ※タキーヤ。危害を加えられる恐れがあるなら、意図的に信仰を隠してもよいという思想。たびたび攻撃を受けたシーア派が自分たちを守るために生み出した。 ※シーア・イスマーイール派。神秘的・直感的にとらえられた神の啓示体験における英知(グノーシス)を重視。 ※アゼルバイジャンはシーア派。 ************* ※ジズヤ(人頭税)を支払うならば、ユダヤ・キリスト教徒もズィンミー(庇護民)として信仰の自由。イエスを神とするコプト教をイスラム教のエジプトは寛大に受け入れた。 ※アフガーニー。固き絆。英の侵略に抵抗するため、イスラーム教徒たちよ、団結しよう。人種や民族が違っていても同じイスラーム。スンナ派もシーア派も同じイスラーム。団結すべき。パン・イスラーム主義。 ※汎アラブ色。国旗。赤(聖戦で流れた血)・黒(黒は過去の圧政)・白(清浄)・緑(豊かな国土)。 ※二カーブ禁止。仏、ベルギー、オーストリア。 ※アブド。しもべ。 ************** ムスリム同胞団(1928-)(エジプト)。ハサン・アルバンナーが創設。コーランに基づく新国家の建設を目指す。エジプトのソ連系の社会主義政権に反発し、イスラム主義を掲げる。暴力によってイスラム主義国家を作るべきと考える一派(ジハード団)がサダトを暗殺。
コーランを読めばイスラムが分かる・・・というものではないだろう。 けれど、たとえばイスラムのハーレム制が女性差別だと批判する前に、元々は戦争によって夫を失った婦女の救済を目的としていたということも知っておくのは良いかもしれない。(コーランに書いてしまったから修正が効かないということもあるんだけど・・...続きを読む・)
50ページで断念。 時間をかけて、精読しなければいけないが、ちょっと時間が取れない。 しばらくは積読か。
マホメットが信徒に向かって語った日々の教えを編纂した文書。 つまりマホメットによる信仰告白、説教集なのだが、繰り返し繰り返し、アラーを信じよ、敬え、懼れよ、讃えよという言葉がいやというほど出てくる。それは当然なのだが、訳者も言っているように、聖書のようなストーリーがあるわけではなく、アラーに関するメ...続きを読むッセージが延々と続くので、まとめて読むのはかなりつらい。 それにしてもアラーという神は、偉そうに威張っているな。 神様だから当然だが。
ムハンマドが書き直した旧約聖書の神は慈悲深いな。イスラム教の教えは、ムハンマドがいきなり書き上げていきなり広まったのではなく、彼の時代にはすでに一定以上の信者がいたのか。 これを読み通すだけでなく、朗唱できるほど自分の一部にしきったハーフィズは偉大すぎる。
長いし、同じ話が繰り返し出てくる。ただしそれも含めて教養として読んでおく価値は十分にあるだろう。 前提として旧約聖書の主なエピソードは復習する必要あり。
この本はイスラム教の初学者にとって難しいと思われる。大学入試で倫理の受験経験がある人や大学の一般教養の講義を受けた人でも難しいかもしれない。何かイスラム教に関する入門書を読んでから、『コーラン』を読んだ方がよいと思われる。
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