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僕はこうやって生きてきた――出版界に大旋風を巻き起こす見城徹(幻冬舎社長)の仕事・人生の総決算の書。
「顰蹙は金を出してでも買え!」
「薄氷を薄くして踏み抜け」
など過激なスローガンを掲げて見城徹が創立した幻冬舎は、驚異的成長を続け、沈滞する文芸出版界に強烈な衝撃を与え続けている。
その総帥の著者が、半生の生き方と仕事の仕方を振り返り、
七転八倒と感動と苦悩の日々を惜しみなく書き綴った類希な人生の書。
勇気と感動、悲惨と栄光、この本には人間の情動のすべてが詰め込まれている。
尾崎豊との出会い―仕事―別れに始まり、坂本龍一、石原慎太郎、村上龍、五木寛之、中上健次、松任谷由実、など綺羅星の如く並ぶ物書きたちとの深い交流とドラマチックな日々。
現役の編集者が作家たちの素顔をここまで踏み込んで書いたことはないだろう。
誰よりも深い劣等感を抱く著者が、誰にも負けない努力と情熱を傾けて戦い続けた日々を感動的に描き出す、人生記録の白眉がここに誕生した。
老若男女に関わらず、表現と文学と感動にこだわるすべての人々への無上の贈り物。
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Posted by ブクログ
ほれた人に、本を書いてもらうため、狂ったように入れあげて、時間をそそぎ、ありとあらゆる努力をする
とことん考え抜いて、用意をして、眠れずに、迷いながら、躊躇しつつ、最後には前に進む
ベストセラーを生み出すためだけにすべての力を注ぎこんでいく。
なんという幸せな漢なのでしょうか。
気になったことは以下です。
僕はつねづね、売れるコンテンツは4つの要素を具えている
①オリジナリティがある
②明解であること
③極端であること
④癒着があること
・生きることは暗闇のなかでジャンプの連続だ
・自分を感動させてくれた人と仕事をしたいと願う
・どんなに無駄に思えても、無駄なことなど何ひとつない
・麓でぬくぬくと太って平和に飼いなされている羊よりも、頂上をめざして飢えながら牙をむき続ける豹でありたい。ここではない、どこか他の場所を求めて。
・長く生きていると、人はみんな、さみしいね。
・ぼくは時代に恵まれた
・一人一人とどれだけ深く関係し合えるというだけです。ぼくの場合はまず人ありき。
・自然とあらゆる努力をしてそいつと仕事をするように近づいていく。音楽でこれだけ感動させるんだから、こいつを活字にすれば売れるに決まっている
・自分で感動したものを、とにかく観にいけ。とにかく、読めと、みんなにいえること。それは独断的でも、他の人が見て、「なんだ」といわれてもいい。
・劣等感のないやつはだめですね。ぼくは劣等感のかたまりで、人間の暗黒の感情というか。負の心理というのにわりあい通暁しているんです。
・入れあげるということができない編集者はだめですよ。
・凶暴って、結局臆病なんです。臆病だからいつも最終決戦なんですよ。やるべき努力は総てやったうえで、どうやって鮮やかに勝つかってことでしょう。
・小さなことにくよくよせずに、大きなことをプロデュースできるわけがない。小さな約束も守れない奴に大きなことをできるわけがない。
・しかし結局迷ったときに前に出るしかない。
・彼等が10やってほしいことがあれば僕は10やってきたと思う。でも、どうしてもこれをやりたいという1の仕事のため僕は10をやってきたんです。
・どんな本でも、売れる本はいい本なんです。
・人間で何かに狂ってきたか、狂ってこなかったかというのが大きいと思うんです。
目次
序章 悲惨の港を目指して
愛1章 SOUL OF AUTHOR
第2章 SOUL OF EDITOR
第3章 SOUL OF PUBLISHER
ISBN:9784778310509
出版社:太田出版
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2007年06月05日第6冊
Posted by ブクログ
敏腕編集者にして幻冬舎社長・見城徹の編集人生を綴った本。林真理子を見出した編集者、という位の認識だったのに、錚々たる作家たちと、誰もが知っているミリオンセラーを生み出していく過程と覚悟の語りは壮絶で、この手の本としてはあり得ないことに感動的ですら。
尾崎豊の振幅の激しさ、坂本龍一との出会いや村上龍を発見した時の情熱、郷ひろみ、石原慎太郎やユーミンと行う仕事のビジネス思考、の両極をあわせ持って崖っぷちを行く勝負師の物語。
そういえば幻冬舎って、出版社に注意を払わないながらに独特のイメージがあったもんなぁ…と納得しつつ、
本好きな人にはぜひお勧めしたい。
読んでみたら感想聞かせてください。
Posted by ブクログ
購入
中でも尾崎豊とのエピソードは骨を揺さぶられる感覚。
破滅する人に付き合うには見合う覚悟が必要。
見城さんの仕事術についても、彼のやり方に頭が下がる。
「この人はと思った相手が俺に百の頼みごとをすれば、俺は百を受ける。理由は一つ、これだと思った人とは決定的な仕事をしたいためだ。決定的なものを相手に出させるには、刺激する言葉を吐き、相手と濃密に関係し、裸になって向き合い、七転八倒しなければならない。ここまで迫ってくるのだから自分はもう逃げられないと覚悟するところまで相手を追い込むしかない。そのプロセスで返り血を浴びることもあるし、擦過傷を負うこともある」
「相手が百やってほしいことがあれば、僕はわかりましたと言ってそれが当然のように百をやりますよ。僕自身がどうしてもやってほしい一つのことのために百をやる。百対一の一を、いつ、どんな言葉で繰り出すか。僕が切った一枚のカードを絶対捨てさせないための機会とタイミングをどんなときでも窺っているんです。」
「自分はいつか自殺すると思う」と語る見城さんに、恐ろしさが入り混じる尊敬の念を抱いた。
自分はならないと思うけど、惹かれる。。。
Posted by ブクログ
見城徹さんの「編集者という病、は、読み始めたらやめられなかった。
角川で本の仕事をはじめて、幻冬舎を設立してすぐからたて続けにベストセラーを出している出版編集者とは知っていた。お寿司屋さんで何度かお見かけした事があったがお話はしたことはなかった。
すごい! の一言。自分が好きな感じる音楽家の本という読み物にしてだしたり、好きな作家にとことんつきあって、作品を一緒の気持ちで生み出したり、まさにカリスマである。
かかわり合った作家たち、出版界のこと、対談もおもしろいが、
まだ五十代後半の彼が、人生を語り、オンリーイエスタディー あとがきに代えて、のなかで沢山の友に感謝しているのがなんとも素敵だ。
「僕が生涯で勝手に恋した九人の女性たち。あななたちにほめられたくて、ごくはここまでやってこれたような気がします。この本をあたたたち九人と我が母に捧げます。とある。
そして、そのゲラ読みの途中で大きな事件がおきたという。
どんな事件が起きたのだろう、、、(と自分のことの重ねて考えてしまった一夜であった。)
それもオンリーイエスタディー として思い出す時が、やがて来る。とする感性。
へたな小説よりも、よりすばらし驚きの小説的な一冊であった。
Posted by ブクログ
編集者、知り合いにも何人か、おりますが。
だいたいは単なる「ロマンチスト」だけで終わってしまう気がする。本書は「ロマンチスト」と。売上が全てという「現実主義」が同居している、そしてその二者間の振れ幅がものすごい編集者によるテキストの集成、というのがこの本で、す。
まったくその現場の熱にも当てられない読者からすると「暑苦しい」とも「病的」ともとられそうな様子ではあるけれども、一方で現場の端くれにいるものとして、このくらい仕事に対して熱量のある人がシーンの先駆者である、というのもまた事実です。
熱量の差、という点において読者であるあたしなんぞとは次元の違う感があるなぁ。
Posted by ブクログ
何かを極めた人の言葉は、示唆に富む。氏がよく言葉にするのは、過剰、圧倒的、繊細さ、独占欲、愛、悲惨、暗闇…全体的に暗い。病という語は、このような言葉を集約したものだろう。では、なぜ成功するためには病が必要なのだろうか。
氏の人間関係は深く、濃い。あなたのためならと言わせるほどに相手を縛り、同時に相手から縛られる。編集者としてビジネスを成功させるためには、この関係が必要だった。しかし、そんなことはどの編集者も知っていることだ。氏でないとこの関係を構築できない理由こそが重要だ。
氏の孤独の深さに端を発しているのではないかと思う。他人とは分かり合えないという絶望感がある。だからこそ、理解されることを求めてしまう。頂上の凍えた豹になれ、勝者には何もやるな、悲惨の港を目指せ、という孤独を讃える言葉と同時に、他人への執拗なまでの執着は矛盾しているようで、表裏一体の関係にあるのだ。その根の深さが、氏の病であり、強さなのだと思う。
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