寡黙なる巨人

寡黙なる巨人

495円 (税込)

2pt

【第7回小林秀雄賞受賞作】国際的な免疫学者であり、能の創作や美術への造詣の深さでも知られた著者。01年に脳梗塞で倒れ、右半身麻痺や言語障害が残った。だが、強靭な精神で、深い絶望の淵から這い上がる。リハビリを続け、真剣に意識的に〈生きる〉うち、昔の自分の回復ではなく、内なる「新しい人」の目覚めを実感。充実した人生の輝きを放つ見事な再生を、全身全霊で綴った壮絶な闘病記と日々の思索。

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寡黙なる巨人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    60代半ばにして脳梗塞に倒れた免疫学者は、右半身の自由と言葉を失う。倒れる瞬間のこと。動かなくなった体のこと。病室のベッドでのこと。リハビリ。科学者は自分の体でさえ、ここまで客観的に観察し言葉にできるのかと驚く。と、同時にこの国での障がい者の暮らしにくさを思う。闘病記でありエッセー。

    0
    2023年04月26日

    Posted by ブクログ

     尊敬する経営事務幹部職員さんから「社会科学の目と構え」を学ぶ上で、参考になる1冊があるとの紹介を受け購読した。本来、人に薦められた本を読むことはほとんどないが、今回の3冊は全て紹介書籍であり、自分でも珍しいと思っている。
     国際的な免疫学者であり、能の創作や美術への造詣の深さ、文学や詩集にも広い知

    0
    2022年01月10日

    Posted by ブクログ

    凄いものに 触れてしまった!

    お前は ちゃんと 生きているのか
    お前は それで いいのか
    お前は そんなこと 言えるのか

    むろん 多田富雄さんは
    そんなことは 一言もおっしゃらない
    読んでいる方が
    自ずと 自分の「これまで」と「いま」を
    勝手に思い、勝手に考えさせられてしまう
    だけである

    折に

    0
    2020年07月15日

    Posted by ブクログ

    文句なしの名著。
    半身不随、しゃべれないし、
    ヨダレを垂らしながらも頭脳明晰な大学者が
    豊かな言葉で、臨死体験や介護される側からの
    視点で日々を語る。

    再読したい。

    0
    2018年08月04日

    Posted by ブクログ

    死よりも過酷な運命があるとすれば、まさにこのことではないか。
    著者は65歳で脳梗塞を患い、半身不随となった。身体の自由を奪われ、声を上げることもできず、食事や飲水さえ自力で飲み込むことができない。
    もし同じことが自分の身に起きたら、果たして生き続けようとすることができるだろうか。だが著者は生きた。い

    0
    2017年06月06日

    Posted by ブクログ

    これは凄い。開始10ページで、もうガツンとやられる。脳梗塞による麻痺。痰を除去する看護婦の上手い下手。このもどかしさや不安に触れる事自体、入院患者のリアルな関心事を反映しており、臨場感がある。臨場感があって、絶望感があって、無力感があって。それで、もう開始早々にガツンと来てしまう。嗚咽。感情失禁。ま

    0
    2016年09月03日

    Posted by ブクログ

    圧倒されました。本文中に「私のように日の当たるところを歩いてきたものは、逆境には弱い。」との行がありますが、とんでもない!寡黙なる巨人は、鈍重な巨人かもしれませんが、不屈の巨人であり、明晰なる巨人であり、饒舌な巨人であり、そして戦う巨人でもありました。日の当たる道、とは免疫学という学問の道であり、能

    0
    2014年07月11日

    Posted by ブクログ

    柳澤桂子さんとの往復書簡を読んでいた時、ちょうどテレビで多田さんがテレビに出られていた。
    自作の能が舞台になったときの、多田さんの晴れやかなお顔や、この著書で小林秀雄賞を受賞されたときの姿を拝見した。
    今は亡くなられ、しかし精一杯生きたその人生に、新たに敬意をもった。

    読んでみて、”巨人”の意味す

    0
    2013年06月15日

    Posted by ブクログ

    脳梗塞で半身不随になった学者の素晴らしいエッセイ集。

    前半は、発作の直後から、死に近づいた瞬間のようす、その後の思うに任せない苦しいリハビリの様子が、読み続けるのが怖く、辛くなるほどの克明さで綴られる。

    後半は、発病前の自分ではない「新しい人」として生まれ変わっての暮らしの様子を軽妙に。
    どんな

    0
    2013年05月14日

    Posted by ブクログ

    著者の多田富雄は、野口英世記念医学賞などの内外多数の賞を受賞し、国際免疫学会連合会長も務めた世界的な免疫学者。
    本書は、2001年に脳梗塞で倒れ、右半身不随になるとともに声を失ってからの約1年の闘病生活を自ら記した『寡黙なる巨人』に、その後6年間に綴ったエッセイを加えた作品集である。2008年の小林

    0
    2016年01月11日

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