血と砂

血と砂

528円 (税込)

2pt

3.0

9月初めの仮面舞踏会の夜、下弦の月が照らす広い庭を里子は眺めていた。その時、枯山水の白砂を踏んで、痩男の能面をつけた若い男が近づいた。夢幻能のようなその場面が、北ノ庄浩作との奇妙な出会いであった……。鎌倉の剣道場を破門された浩作は、繁栄と享楽の時代に身を置きながら、そうした自分を冷めた意識で見ていた。陽光溢れる湘南の海辺と街を背景に、70年代初頭の放恣で無軌道な青春の光と影を、虚無とペシミズムの色濃い視線で捉え、鮮かに定着した長編小説。

...続きを読む

血と砂 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年07月09日

    九月初めの、夫が遊びで催す仮面舞踏会の夜、下限の月が照らす広い庭を聡子は眺めていた。その時、雑木林をぬけ、枯山水の白砂を踏んで、痩男の能面をつけた若い男が近づいた。夢幻能のようなその一場面が、北ノ庄浩作との奇妙な出会いであった・・・・・・。鎌倉の剣道場を破門され、木刀を作って暮らしを立てる浩作は、繁...続きを読む

    0

血と砂 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

立原正秋 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す