俳句専念

俳句専念

660円 (税込)

3pt

3.5

故里秩父という風土の中で、医者であり俳人でもあった父の周囲の俳句世界に接しながら、著者は旧制高校における師友との出会いによって初めてその世界に開眼する。以後著者の俳句の基盤は、土俗的なもの、生命の原質の燦くもの、そして人間の現実の多様性を直かにつかみとることに置かれる。一茶・放哉・山頭火を愛惜し、揺るぎない虚子の「有季定型」に抗しつつも、「有季定型」は「家」の問題とともに、日本人の心の最も内奥に宿ることを著者は見逃さずに指摘する。俳人金子兜太生々発展の軌跡を辿る好著。

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俳句専念 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2019年06月01日

    何となく書店に並んでゐたため。
    大変すぐれた俳人であるといふことは耳にしてゐたが、どういつたところですぐれてゐるのか、また俳句といふ世界では何がすぐれてゐるといふのか、わからずにゐたから、まずはどんなひとか自分の目で見て考へてみたいと感じたからであらう。
    句だけみると、とても静かで固い印象のものが多...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    現代俳句協会名誉会長金子兜太の自叙伝。前半の講演録が面白い。前衛、社会派と呼ばれても、その根幹には日本の風土、産土の感覚がある。有季定型を完全に無視してはいけない。

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