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Posted by ブクログ
この作品は、著者の戦前戦後にまたがる作家たちの批評集である。
この作品は私にとって大切な作品になるだろう。
読み終わってなお、感想が未来形になっているのは、夢中になるほど面白かったのと、内容を充分にかみしめられていない実感があるからだ。
『我が解体』で埴谷雄高の影響が色濃い学生が登場した時、人物の読み方もわからなかったほどこの方面には無知だった。
武田泰淳、椎名麟三、野間宏など名前くらいは「聞いたことあんな」程度で、これまて古書店でも手に取ることはなかった。
読書歴の未熟さを痛感するとともに、日本には私の知らない作家が(それもえげつない)作家がいるものだと仰天する。
アルプスの山なみを正面から見て、背後に控える累々たる山やまの静かな威風を感じたようだ。
そう感じさせたのは、今イチオシの高橋和巳の分析眼と筆力によるものだろう。
既知の三島由紀夫、深沢七郎もそんな読み方があるのか、と目を洗われるような印象を受ける。
随所に著者の文学論に触れられているところもあり、メモをしながら読み進めた。
もちろん、紹介された作家たちの作品は、拙宅に積み上げられることだろう。
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