あらすじ
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生涯の師ともいうべき埴谷雄高の文学と思想の本質を追求した表題作の他に、竹内好・武田泰淳・三島由紀夫・椎名麟三・野間宏・井上光晴・深沢七郎など、著者がもっとも親炙した戦後文学者、さらに漱石・藤村・太宰への精緻な考察を収め、作品論を通して本格的文学論を展開。
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Posted by ブクログ
この作品は、著者の戦前戦後にまたがる作家たちの批評集である。
この作品は私にとって大切な作品になるだろう。
読み終わってなお、感想が未来形になっているのは、夢中になるほど面白かったのと、内容を充分にかみしめられていない実感があるからだ。
『我が解体』で埴谷雄高の影響が色濃い学生が登場した時、人物の読み方もわからなかったほどこの方面には無知だった。
武田泰淳、椎名麟三、野間宏など名前くらいは「聞いたことあんな」程度で、これまて古書店でも手に取ることはなかった。
読書歴の未熟さを痛感するとともに、日本には私の知らない作家が(それもえげつない)作家がいるものだと仰天する。
アルプスの山なみを正面から見て、背後に控える累々たる山やまの静かな威風を感じたようだ。
そう感じさせたのは、今イチオシの高橋和巳の分析眼と筆力によるものだろう。
既知の三島由紀夫、深沢七郎もそんな読み方があるのか、と目を洗われるような印象を受ける。
随所に著者の文学論に触れられているところもあり、メモをしながら読み進めた。
もちろん、紹介された作家たちの作品は、拙宅に積み上げられることだろう。