遊動論 柳田国男と山人

遊動論 柳田国男と山人

865円 (税込)

4pt

4.3

「私は柳田論を仕上げることをずっと待ち望んでいた」(「あとがき」より)
既成の柳田論を刷新する衝撃の論考が出現! 柳田国男は「山人」の研究を放棄し、「常民」=定住農民を中心とした「民俗学」の探求に向かった――。柳田は長らくそのように批判されてきた。本書はその「通説」を鮮やかに覆し、柳田が「山人」「一国民俗学」「固有信仰」など、対象を変えながらも、一貫して国家と資本を乗り越える社会変革の可能性を探求していたことを示す。読み進めるうちに柳田の「可能性の中心」がくっきりした像を結ぶ、知的興奮に満ちた一冊。

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遊動論 柳田国男と山人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    遊動論 柳田国男と山人 (文春新書)
    (和書)2014年02月13日 22:52
    柄谷 行人 文藝春秋 2014年1月20日


    「思考実験=抽象化」ということと遊動性。

    抑圧されたものは強迫的に回帰する。

    柄谷さんの言いたいことを理解しようとそれぞれ考え思考実験(抽象化)してきた人たちにとって

    0
    2020年09月27日

    Posted by ブクログ

    柳田邦男の「山人」という今は忘れられた人々のことをテーマに、その人々が持っていた概念を遊動性という言葉から解き明かそうとされています。国家などに所属をしないという点では、遊牧民もそうですが、彼らはそれに所属していなくても依存しています。そうではない、遊動性を持った過去の人はどういう人であったのか、そ

    0
    2015年09月01日

    Posted by ブクログ

    柄谷行人は『世界史の構造』を書くにあたって、色々と調べ上げたということだが、柳田国男の遊動論もその中のひとつであったという。それでも、なぜ、今となって柳田国男なのか。

    その答えは、彼の交換様式論にとって、柳田国男の遊動民(ノマド)の理論が重要な位置づけを占めていたからであった。二種類の遊動民(その

    1
    2016年09月12日

    Posted by ブクログ

    読書会で取り上げた國分功一郎「暇と退屈の倫理学」で、キーワードだった「遊動生活」。その後に、本書を目にし、タイトルに惹かれたのと、昨年「哲学のノーベル賞」と言われるバーグルエン賞を日本人で初めて受賞した柄谷行人さんの本も読んでみたかったので読んでみることに。期待していたこととは全く違う内容だったが、

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    「付論」が、たまたまいま読み始めた、同じ著者の『世界史の構造』の最初の章とほぼ同じことが書かれていて興味深い。この本のあとがきを読むと、最初に付論から読むとよいかも、みたいなことが書いてあって、それせめてはしがきみたいなところに書いておいてほしかった、と思った。ま、『世界史の構造』との重複を考えてそ

    0
    2024年07月18日

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