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中国人作家が新たなテーマに挑んだ意欲作! 6人兄弟を抱える隣家から、金曜の夜に届くのは、すさまじいケンカの怒号とそれに続くなまめかしい女の声…。となりの家族は「私」の理想なのか、それとも……。
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Posted by ブクログ
楊逸さん、読むほどにすきになる。もうゾッコン! この本には二編の小説があり、どちらもコメディタッチ。 私は本のタイトルでない方の「ピラミッドの憂鬱」の方が すきかな。中国人留学生の暮らしぶりっていうのが興味深くて。 事物以外にも感覚的に「へ〜え」っていうのが多くて。 登場人物もみな人間味あって。(コ...続きを読むレ、楊逸さんの特徴かな) 一方、「陽だまり幻想曲」の方はですます調。でもコメディっぽい ので面白おかしく読んでいたら最後の展開に驚いた。 本の装幀がすごく効いてる!
『ピラミッドの憂鬱』は、中国の若者事情(一人っ子政策)がリアルに伝わって来ました。 それぞれの親の状況を知らされても、お金を使い続ける石南羽(せきなんう)、 逆に、決意を固め帰国する鄭楓果(ていふうか)。 親のことを一人で引き受けなくはならない今後、それぞれがどう変化して 行くのかな~?どちらかとい...続きを読むえば、鄭楓果に期待をしたいです。 表題作の『陽だまり幻想曲』、主人公の国籍は明記されていないので、 そこがまた想像を広げてくれました。 マトリョーシカのように、並んで登場してくる隣家の子供たちも、 可愛らしい姿で飛び回っているのが、目に浮かびます。 子を思う親の気持ちは、切実だと感じました。 でも、ラストの展開がどうして?と、思えてなりません。
表題作よりピラミッドの憂鬱のほうが好き。知らないけどありそうな中国人留学生たちの話。表題作は、終わり方、「わっ…」てなって、どうしたらいいんだ状態。
表題作とその前に収められた「ピラミッドの憂鬱」との2編。 「ピラミッドの憂鬱」のほうが楊逸さんの真骨頂で好き。中国から何となく日本に留学している2人の青年の日々を描いたもの。こういうのを読むと、中国の人って激しい人生を生きているなあと思う。そして、その激しい流れに負けずに生きているなあと思う。話に迫...続きを読む力があるんだよね。それは幾分、韓流ドラマの世界にも通じるもので、決してこういう小説の世界も、韓流ドラマの世界も荒唐無稽ではないんだと思う。日本が迫力なさすぎ、日本人が気迫なさすぎなんじゃないかな。
外観は古いが中はきちんとリフォームされた一軒家に引っ越し 無口で寡黙な夫と、もうすぐ三歳になる息子との生活で 一人息子に兄弟を作りたいと意気込むなか、 子供が6人もいる隣人から聞こえてくる、賑やかな団欒と戦場のような喧騒に 心をはずませ時に驚いていた矢先に起きたこと。 ラストこわい...続きを読む(^o^; 他短篇 留学生の男子、自分の力で日本で就職し働く楓果と 彼女を作り親の金で道楽する南羽 どちらが幸せなのか、 ほしいけど届かない願望を、他人はいともたやすく手にすることができる 虚しさと苛立ち どっちもおもしろーい)^o^(
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