【感想・ネタバレ】陽だまり幻想曲のレビュー

あらすじ

中国人作家が新たなテーマに挑んだ意欲作! 6人兄弟を抱える隣家から、金曜の夜に届くのは、すさまじいケンカの怒号とそれに続くなまめかしい女の声…。となりの家族は「私」の理想なのか、それとも……。

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Posted by ブクログ

楊逸さん、読むほどにすきになる。もうゾッコン!
この本には二編の小説があり、どちらもコメディタッチ。
私は本のタイトルでない方の「ピラミッドの憂鬱」の方が
すきかな。中国人留学生の暮らしぶりっていうのが興味深くて。
事物以外にも感覚的に「へ〜え」っていうのが多くて。
登場人物もみな人間味あって。(コレ、楊逸さんの特徴かな)
一方、「陽だまり幻想曲」の方はですます調。でもコメディっぽい
ので面白おかしく読んでいたら最後の展開に驚いた。
本の装幀がすごく効いてる!

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2013年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

外観は古いが中はきちんとリフォームされた一軒家に引っ越し

無口で寡黙な夫と、もうすぐ三歳になる息子との生活で

一人息子に兄弟を作りたいと意気込むなか、

子供が6人もいる隣人から聞こえてくる、賑やかな団欒と戦場のような喧騒に
心をはずませ時に驚いていた矢先に起きたこと。

ラストこわい(^o^;

他短篇
留学生の男子、自分の力で日本で就職し働く楓果と
彼女を作り親の金で道楽する南羽

どちらが幸せなのか、
ほしいけど届かない願望を、他人はいともたやすく手にすることができる
虚しさと苛立ち

どっちもおもしろーい)^o^(

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2012年08月19日

Posted by ブクログ

『ピラミッドの憂鬱』は、中国の若者事情(一人っ子政策)がリアルに伝わって来ました。
それぞれの親の状況を知らされても、お金を使い続ける石南羽(せきなんう)、
逆に、決意を固め帰国する鄭楓果(ていふうか)。
親のことを一人で引き受けなくはならない今後、それぞれがどう変化して
行くのかな~?どちらかといえば、鄭楓果に期待をしたいです。

表題作の『陽だまり幻想曲』、主人公の国籍は明記されていないので、
そこがまた想像を広げてくれました。

マトリョーシカのように、並んで登場してくる隣家の子供たちも、
可愛らしい姿で飛び回っているのが、目に浮かびます。
子を思う親の気持ちは、切実だと感じました。
でも、ラストの展開がどうして?と、思えてなりません。

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2011年02月21日

Posted by ブクログ

表題作よりピラミッドの憂鬱のほうが好き。知らないけどありそうな中国人留学生たちの話。表題作は、終わり方、「わっ…」てなって、どうしたらいいんだ状態。

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2012年10月21日

Posted by ブクログ

表題作とその前に収められた「ピラミッドの憂鬱」との2編。
「ピラミッドの憂鬱」のほうが楊逸さんの真骨頂で好き。中国から何となく日本に留学している2人の青年の日々を描いたもの。こういうのを読むと、中国の人って激しい人生を生きているなあと思う。そして、その激しい流れに負けずに生きているなあと思う。話に迫力があるんだよね。それは幾分、韓流ドラマの世界にも通じるもので、決してこういう小説の世界も、韓流ドラマの世界も荒唐無稽ではないんだと思う。日本が迫力なさすぎ、日本人が気迫なさすぎなんじゃないかな。

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2011年08月17日

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