「道徳」を疑え! 自分の頭で考えるための哲学講義

「道徳」を疑え! 自分の頭で考えるための哲学講義

628円 (税込)

3pt

3.5

思考停止に陥らず、現代社会を生き抜くために
多発するいじめや虐待、社会マナーの低下などを背景に、道徳の教科化の議論が持ち上がっている。しかし、それで本当にすべてがまるく収まるのか。本書では、人気哲学者がいわゆる「道徳の常識」を徹底的に疑うことを通して、現代人のモラル崩壊という問題の核心へと切り込んでいく。多様な価値観がせめぎあう複雑な現代社会を、我々はいかに生きるべきか。具体的な事例を挙げながら、「21世紀の道徳」を自らの手で新たに構築していこうという野心的な一冊。

第1章 「道徳」の転換点―心の問題から公共・政治の問題へ
第2章 哲学は道徳をどう考えてきたか
第3章 “自分”―なぜ誠実に振る舞わなければいけないのか?
第4章 “他者”―人を利用するのは悪いことか?
第5章 “命・自然”―環境を破壊し、動物を殺すのはいけないことか?
第6章 “集団・社会”―ルールやマナーは絶対守るべきなのか?
第7章 「道徳」の消える日―自分の頭で考えるためのレッスン

...続きを読む

「道徳」を疑え! 自分の頭で考えるための哲学講義 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年04月06日

    道徳が教科になって、どうやって評価するの?とは何となく思っていた。関東で育った自分が子どもの頃の道徳の時間って、教室で「おおきくなるこ」とかいう、「中学生日記」の小学生版みたいな(たぶん、ちがったかしら)テレビ番組を観て、あと何をしてたのか…全然記憶にない。そんな程度だったから。
    この本の中では、倫...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年06月01日

    【道徳のオルターナティブとしての哲学】

    お国は国民に主体性を持ってほしくないのが本音だが、それでもなお道徳教育をしたがるというのはどういうわけか。一様な「正しさ」を押し付けようとする「道徳」を疑おう、という本。

    哲学を道徳のオルターナティブにしろ、と提案し、哲学教育がいかに重要か、「正しさ」をど...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年01月27日

    「道徳」(本書では、道徳の時間には「」をつけて呼んでいる)は価値の押しつけだ。でも道徳は、自分と社会を扱う「公共性」を扱うものだ。このように考えると、道徳はシティズンシップの一環として扱われるものだ。つまり、共同体の成員として主体性を発揮できるように、もっと子どもの主体性を養うことが必要なのではない...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2014年01月13日

    道徳の授業を教え込むものではなく、自分で考えられるようなものに。
    哲学を用いて自分で正しさを考えていけるようにしようっていう本。
    著者の本をしばしば読むけど、どれももう一歩踏み込んでほしい内容なんですよねぇ。概論的な説明にとどまっているような。

    0

「道徳」を疑え! 自分の頭で考えるための哲学講義 の詳細情報

閲覧環境

注意事項あり
  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア
  • 【閲覧できない環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

「道徳」を疑え! 自分の頭で考えるための哲学講義 の関連作品

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

NHK出版新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

小川仁志 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す