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Posted by ブクログ 2021年08月04日
コミュニティを問いなおす
非常に面白い本であった。改めて広井先生の社会福祉論の面白さに触れた。前半は増田四郎などに触れ、中世ヨーロッパの知見を援用し、社会学的な考察を行ったのち、広井先生の持論であるストックの再配分などに触れ、最後に多様な人々を結びつける共通基盤としての思想、哲学に議論が及んでいく...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月12日
コミュニティの機能が失われた現代社会で、コミュニティの再生のために、コミュニティを問いなおす。しかし、それは、従来のコミュニティの再構築ではなく、新たな関係性、価値観にもとづいた、新たな機能を持ったものになるだろう。
本書の中で、著者はコミュニティの定義について、「人間が、それに対して何らかの帰属意...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年10月14日
これは新書のレベルじゃない。
人生を懸けないと作れない大著だ。
参考文献100冊。
学問分野は経済学、社会学、心理学、人類学、宗教学、歴史学、哲学、倫理学をはじめ、科学論、独我論、医学、生物学、疫学、生気論、社会システム論、都市論、公共論、思想論、政策論、国家論、格差論、環境論、文化論、社会保障論...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月12日
内容の鮮度が高く、密度が濃くて、読後は新書にもかかわらず、「お腹いっぱい」の感がある。それぐらい、本書を「コミュニティ論」の入り口として、また新しい研究への出口として、活用できる良書である。
人は一人では生きられない。コミュニティには功罪があるが、しかし、そこを無視しては、何事も解決の糸口はつか...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月12日
2009年大佛次郎論壇賞受賞作。
高度成長期、我が国は経済成長をいわば価値原理にしてそれに向かい邁進してきた。しかし現代において経済拡大は飽和状態に達し、次の価値を模索する時代に突入している。
同様に、コミュニティという人間の集まりにおいても新しい局面が訪れている。高度成長期には農村から都市への...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年09月14日
日本におけるコミュニティのあり方、というのは2010年現在、ある意味でとてもホットな話題である。
ちょっと厚めの新書一冊によくこれだけ色々なものを詰め込んだと思える浩瀚な論であり、参考になる視点が様々にあった。
特に、筆者の言う『福祉地理学』は今後重要さを増す思考法であろう。どのような地域におい...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月04日
大学生のとき以来の広井先生。今も精力的に色々書いてる先生ですが、この本は先生の中心テーマというか関心の盛合わせ基本テキストという感じがしますね。農村型と都市型、都市論や地域に根付いた福祉のあり方など面白く読みました。日本のコミュニティの文脈を語るのに独我論まで持ち出したのはどうかと思いましたが。地球...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月14日
科学、宗教、人類史から各国の政策、自治体アンケートまで幅広い内容で、時間~空間、ソフト~ハードと視点が切り替わりついていくのが大変だった。
日本の経済や社会に関する本は、同じようなことを違う切り口で述べていることに気づく。
高度経済成長期の功罪とか急激な都市化、そして歴史的に普遍的原理が不存在である...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月26日
第二部は”社会システム”という切り口からコミュニティを問い直していく章でした。主に都市計画や福祉政策の歴史的展開の振り返りや、社会システムの国際比較を通して、現在のコミュニティや公共を分析していくというテーマです。
具体的には、第一部の視座に加え、「公-共-私の役割分担/力点の相違」「社会システ...続きを読む
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