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のんがのんになった理由
「能年玲奈」から20年、「のん」から10年。
作家・小松成美が、新たな道を切り拓いてきた彼女の軌跡と未来を描く、初の本格評伝が発売。
「自分の人生のルールは自分で決めたい」
なぜ彼女はフロンティアになれたのか――。
俳優・アーティストとして唯一無二の道を切り拓いている「のん」に、ノンフィクション作家・小松成美が長期間にわたる取材を重ね、生い立ちから新たな命名、創作活動への飽くなき衝動までを、鮮やかに描き出しました。
本書では、これまでほとんど語られることがなかったのんの心の内が文字によって浮かび上がります。「故郷」という原点、モデル時代の母との葛藤、ギターとロックへの熱狂、『あまちゃん』『この世界の片隅に』で演じることに向き合った日々、そして新しい名前とともに「好きを貫く」姿勢、自らの表現を磨き続ける現在地、等々、のんの矜持が丹念な取材によって明らかにされていきます。
自らの意思で選び取ってきた道を、まっすぐに歩き続けてきた力強い生き方。一点の曇りもないのん自身の流儀には、表現の世界を突き進み続ける喜びと感謝が満ち溢れています。本書にあるのんの軌跡は、自分らしく生きたいと願う現代人の胸に静かな炎を灯すことでしょう。
■ 本書の読みどころ
◎生まれ育った故郷で築かれたのんの原点と「ガチ・ダイエット」: 兵庫の大自然の中で育った少女時代。モデル時代に体型管理で苦しみ、母と激しく衝突する葛藤の日々。
◎恩師との出会い:15歳で出会ったアクティングコーチから演技の楽しさを教わる。独自の演技メソッドを授かり、唯一無二の俳優・のんが誕生するまで。
◎『あまちゃん』出演と、「誰か」を演じる日々。のんを囲んだ人々との記憶: 尊敬すべきレジェンド俳優たちとの出会い。
◎『この世界の片隅に』片渕須直監督との出会い: 周囲の不安や懸念を押し切って、のんを「すずさん」に起用した片渕監督の想いと、声で「すずさん」を演じ切ったのんの挑戦。
◎ギターとバンドを愛するのん:ミュージシャンとしての情熱と気概はギターの音色と歌声に込められる。
◎「チームのん」誕生のストーリーと尽きることがない探究心: ジャンルを越え挑戦し続けるのんを支える深い信頼で結ばれた「チームのん」の存在と、そこから生まれる奇想天外なプロジェクトの数々。
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Posted by ブクログ
自分が(あるいは多くの人も?)一番意外に思ったのは、彼女の演技は素なのでも憑依型なのでもなく、大元がハリウッドメソッドにある非常にロジカルな役作りで成立しているということだ。その具体的な方法についても書かれていてとても面白い。なるほど「どんな役でも素でやっている」ように見えるのにはこういう仕掛けがあったのだ。現在社長としても活動しているのんさんは、経営に関してはとても収益にシビアな人なのだそうだ。まるで小学生のように自由奔放にいろいろな分野で創作活動を行っているのに、「お金のことは気にしない」とは真逆なんだそうである。俳優、美術制作、映画監督、ミュージシャンと、ただでさえ捉えどころがないのに、更に自身のクリエイティブ活動の下支えにもう一人の冷静な自分がいるような感じだ。
小学生の頃の様子からモデルの仕事のために上京するころまでは、ほぼ時系列で語られるのが、演技にのめりこんでいく話のあたりから、彼女が大きく成長することになった代表的な作品ごとに、彼女が誰と出会いどのように変わっていったかが書かれる。かと思えば音楽活動においては独立に章立てされ、時系列で書かれているなど、構成がわかりにくくとっちらかっているような印象なのだが、終章で、先述したビジネスパートナーから語られるのんさんの別の一面を読んで納得。全方位的に活躍しそれらを同時に行いつつ、自分の好きに忠実であり、かつ経営者としても立派に仕事をしているような彼女の姿をそんなわかりやすくまとめることなど無理なのだ。
「のん」という存在の、その無限のような創作意欲とバイタリティとアイデアと実行力に、周囲の一流の才能ある人たちが彼女へ協力したくなっていく、そんな図式が見えてくる一冊だ。
余談だが一刷は誤植(タイプミス)がとても多い。出版までの時間がなかったのかな?
Posted by ブクログ
10年間テレビには出れなかったが、ずいぶんと多方面で忙しくしていたことがよくわかります。あまちゃんのおかげで著名人のファンが、能年玲奈さんを応援して、声をかけてくれていました。だからいろいろな経験を積んでいます。
子どもの頃の話はちょっと意外。20歳で生まれた能年玲奈はお母さんの影響を受けていたのですね。
見かけによらず、意志が強くて、熱量の高い頑固なアーティスト。それを支えているのは『チームのん』であり、社長のんでした。チームのんの主要メンバーは演技指導の滝沢充子さんと漫画家の神崎将臣さん。
2026年はあちこちのテレビにも出演してますます多忙なのんさんですね。
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