誰が首

誰が首

小説・文芸
1,900円 (税込)

9pt

4.5

明智光秀、信長相手に“命懸けの隠し事”

秀吉の急伸に焦る織田家重臣・明智光秀。
明智家に帰参した年若い腹心・左馬助。
ある夜、光秀のもとに火急の報が届く。
信長の命令で六条河原に晒していた浅井・朝倉の首級が盗まれたという。

「……すげ替えましょう」

明智家の命運を懸けた隠し事が始まる。

デビュー作『白鷺立つ』が直木賞候補に!
歴史小説界に現れた驚異の新星が放つ、緊迫の戦国エンタメ。

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誰が首 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    住田祐さんの『誰が首』を読んだ。前著の『白鷺立つ』が忘れられず次作を待ち焦がれていた。その期待を軽く凌駕され強く後をひく余韻を楽しんでいる。戦国時代が大好きで憧れてさえいた幼少時にTVで映画『戦国自衛隊』を観て衝撃を受けたことを思い出した。まさに「狂気」の時代…住田さんの筆が怖い!

    0
    2026年10月10日

    Posted by ブクログ

    信長の恐怖支配の描写は、まるでその場に居合わせているような緊迫感で、脂汗をかいてしまうくらいハラハラしました。
    浅井長政、明智光秀がなぜ信長を裏切ったのか、完全には理解できませんが、その心境を推し計ることはできるかも。

    0
    2026年10月08日

    Posted by ブクログ

     六条河原に晒されていた浅井、朝倉の首が何者かによって盗まれてしまった。明智光秀はその報告に衝撃を受ける。もしも主君の信長がその事実を知れば、光秀自身は殺されはしないだろうが、競争相手として脅威になっている秀吉に遅れを取ってしまうことになる。それだけは耐えられない。そんな嫉妬心も相まって、信長にバレないように、光秀は首を別人のものとすり替えようと決める。
     ということで本書は去年の私のベスト1小説だった『白鷺立つ』を書かれた住田さんの第二作目となります。江戸時代を舞台にしていた前作から大きく時代はさかのぼり、舞台は戦国。信長、秀吉、光秀と歴史に詳しくないひとでも知っているスーパースターが中心の物語になっています。なので普段、歴史ものは苦手で読まない、というひとにも馴染みやすい物語になっているのではないかと思います。首をすり替えた一件は光秀にとって暗い影のように付きまとい、やがて意外な形で信長と光秀の関係を大きく変えることになります。最後に報いた一矢には、忘れがたい余韻が残ります。

    0
    2026年09月18日

    Posted by ブクログ

    討ち取って晒していた首を盗まれるという、戦国の世においては超がつくほどの大失態から始まるので、やろうと思えばいくらでも隠蔽計画の奔走劇に出来たはずのところを首の挿げ替え自体はさらっと完了させ、すり減っていく明智光秀の心理状態や左馬助との主従関係の方をメインにして書き進めたことが、この小説が最後まで緊張感漂うものになった要因だと思います。最後に秀吉へ報いた一矢も鮮やかでした。デビュー作である前作『白鷺立つ』もそうでしたが、時代や場所、人に宿っている狂気(妥当性を持たせた)が作者の執筆の核にあるのではないかと私は感じます。

    0
    2026年09月24日

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