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ニューヨーク市警の人質交渉人アビー・マレンに、30年以上会っていなかった知人のイーデンから電話がかかってくる。彼女の携帯に、8歳の息子を誘拐したと連絡があったという。犯人は500万ドルを要求。一般人には払えそうもない異様に高額な身代金に疑問を抱きつつ、アビーはイーデンに寄り添い、指示を出して犯人との交渉に乗り出すが――。人質交渉人は、犯罪者の心理を深く考察し、適切な言葉で相手の心を変えて、事件解決へと導くプロフェッショナル。圧巻の交渉術と緻密なサスペンスを堪能できる、一気読み必至のミステリ3部作が開幕!/解説=若林踏
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Posted by ブクログ
シリーズものの第一作として文句無しの良作。
何より、主人公アビーが気に入りました。シゴデキでカッコいいけど完璧すぎないのが魅力的。
トラウマを抱えた“サバイバー系”の刑事が主人公ってパターンよくあるけど、主人公の精神不安定のレベルをどのラインに置くかってかなり難しいところだと思う。
捜査の過程で、フラッシュバックで発作を起こしたり、冷静な判断が下せなくなって暴走したりするやつ。上手く発動すると緊迫感が出るし、主人公の人物像がくっきりして没入感がより高まるけど、微調整ミスってると結構シラケるんですよね。
その点でこの作者はアビーをすごく絶妙なラインに置いてるなと思いました。
より不安定なイーデンとの対比も効いてるし、イーデンと関わることで起こるアビーの心の動きにすごく説得力がある。
犯罪小説において交渉術・会話術がここまでフィーチャーされてるのも新鮮でおもしろかった。
ボディーランゲージとかちょっとした言葉のチョイスで主導権が移ったり一気に形勢が逆転したりする過程をじっくり読ませてもらえる。
相手の性格をふまえて敢えて下手に出る選択をするとか、戦略戦術を駆使して目的を達成するゲーム感もエンタメ性高く読み応え十分。
本シリーズは全三巻で完結済だそうで、そういう点でも人に薦めやすくて良いね。
Posted by ブクログ
「ゲラ読み先読みキャペーン」で、発売前に読ませて頂きました。
面白かった!!息つく暇もない展開に、軽いテンポで読みやすい。先が気になってページを捲る手が止まリませんでした。頭に映像が浮かんできて、まるで映画を観ているような気分。
交渉人というと、犯人との頭脳戦と我慢比べ。
どんな交渉術で人質を取り返し、事件を解決するのか──。
でも、それだけじゃない面白さがある。
犯人の行動を追いながら、それが狂気じみててゾワゾワ。入念な準備から既に異常で気持ち悪い。
一体なぜそんなことをしたのか……
人質交渉人のアビーの交渉術に唸らされました。
高額な身代金やカルト宗教の不穏な影など、浮かび上がる数々の謎。
スリルとハラハラドキドキを存分に味わい、ラストの一行までおもしろかった!
交渉人であるアビーには子どもがいて、ハラハラする展開のなかに散らばる微笑ましいフレーズや親子のあれこれも良い感じにスパイスになっている。
読み終えて、家族とのささやかな日常の幸せに安堵しました。
こちらはミステリー三部作の一作目。
「翻訳小説は読みにくい」という先入観を払拭し、ミステリーの面白さを思い出させてくれる。
早くも次作が待ち遠しくてたまらない。
Posted by ブクログ
マイク・オマー『人質交渉人』創元推理文庫。
3部作の第1作。第2作は2026年12月に刊行されるようだ。
過去にカルト教団の起こした事件で生き残った3人の1人であるニューヨーク市警の人質交渉人であるアビー・マレンを主人公にしたサスペンス小説である。断片的にカルト教団の事件が描かれるものの、その全貌は明らかにされない。恐らく、シリーズを重ねる毎に少しずつ明らかにされるのだろう。
終盤にこそ、人質交渉人としてアビーが交渉する場面が描かれるのだが、教科書通りの交渉で余り新鮮味が無い。
また、アビーが過去に巻き込まれた事件を起こしたカルト教団とは別なカルト教団が今回の誘拐事件の中核を成している点には煩わしさを感じる。
3部作の第1作がこの程度の出来では、次の第2作、第3作を読もうか、非常に悩ましいところだ。
ニューヨーク市警の人質交渉人であるアビー・マレンは飛び降り自殺を図ろうとしていた男性を説得し、何とか思い止まらせることに成功する。
ホッとしたのも束の間、アビーの元にシングルマザーのイーデンという女性から助けを求める電話が掛かって来る。イーデンの8歳になる息子のネイサンが誘拐され、犯人が500万ドルを要求して来たというのだ。
アビーが近所にあるというイーデンの自宅に駆け付けると、彼女はかつてカルト教団の起こした事件でアビーと共に生き残った3人の1人であることに気付く。
アビーは、シングルマザーの歯科医院の事務員にはとても払えそうもない異常に高額な身代金に疑問を抱きながらも、犯人との交渉に乗りだすが、なかなか犯人の手掛りは得られなかった。
本体価格1,600円
★★★★
Posted by ブクログ
2026年の36冊目は、マイク・オマーの「人質交渉人」です。3部作の1作目ということです。いかにも的な冒頭のシーンから始まりますが、魅力的でも有ります。人質交渉という作品から重めの作風を想像していましたが、全く逆でした。この軽い作風を受け入れられるかだと思います。
主人公アビー・マレン含めて、彼女の娘サム、息子ベン、アビーの養母ペニーといった主要キャラクターは魅力的だと思います。誘拐犯も意外性が有ります。
そして何よりもアビーの過去の記憶を取り戻す所、事件解決後のラストシーンでのアット驚く展開が読みどころだと思います。
☆4.6ラストが痺れたので
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