だまされた女/すげかえられた首

だまされた女/すげかえられた首

726円 (税込)

3pt

3.8

アメリカ人青年に恋した初老の未亡人は、再び男性を愛する喜びに目覚めたのだが……(「だまされた女」)。インドの伝説の村、頭脳の優れた青年と見事な肉体の若者が美しい腰の娘に出会う。娘は女になり、目覚めた愛欲が引き起こす混乱の結末とは(「すげかえられた首」)。女盛りに向かって上りつめる女と、老いのなかでいまいちど情熱に燃える女の、対照的なエロスの魔力。

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だまされた女/すげかえられた首 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年03月16日

    だまされた女、という題名と、裏表紙の説明から
    初老の女性が、若い男性に骨抜きにされて社会的に、そして金銭面でだまされるのだと思っていたら違っていた。彼女が愛していた自然に裏切られたんだと分かった時には思わず声をもらしました。なるほど、そういう事だったんだ・・・。

    すげかえられた首、二人の男と女が出...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年08月16日

    「女」しゃがんだ時にズボンとシャツの間から肌が見える現象をセクシーと捉えるのか、だらしないと捉えるのか。イケメンが俺と同じ事言っても、俺はセクハラで向こうはカッコいいとかお前ら言うんだろー?とか、なんかそういう厳しさね。岩山ですっころぶよりも、膝に来る。
    「首」インド神話。ツマブキさとしと中村シドウ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年06月18日

    ●だまされた女
    自然に従順に、感覚に誠実になった女。幸福を手にしたにもかかわらず、結果それは死に至らしめることに。なんとも。

    ●すげかえられた首
    精神か肉体か。
    精神が肉体よりも高尚であるという仮説は年齢の積み重ねを成長と捉える前提のもとで有効であって、僕はそちらを選択したい。

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    Posted by ブクログ 2011年07月19日

    表題作2篇、いずれの作品も高橋義孝訳で新潮文庫から出ているはずですが、手に入れにくいのでこの新訳で読みました。帯には、「エロスの魔力これぞ物語を読む醍醐味!」とあります。これはまた「ヴェニスに死す」(光文社古典新訳文庫では『ヴェネツィアに死す』)に関しても同じことでしょう。2作品の饒舌さ、は、この訳...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月11日

    マンは(新井素子が好きだった関係で)昔から興味があった作家ではあるのだが、実はほとんど読んだことがなく、岩波で「トニオ・クレーガー」を読んだのと、これと同じ光文社古典新訳で「フェーリクス・クルル」を読んだくらい。

    『だまされた女』(原題は "Die Betrogene" で、ド...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年05月14日

    2編の短篇集。どちらも人間の肉体と精神の相克について、饒舌に語り尽す。その過剰なまでの饒舌さは、登場人物の対話であっても作者の自問自答であり、閉塞的でブラックジョークのようである。

    読み手が、世界や人間について真摯に求めている時は、マンはあまり向かないかもしれない。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年11月14日

    Title: Die Betrogene, 1953. Die Vertauschten Köpfe, 1940.

    緊迫感のあるプロット、微細な情景・心理描写、トーマス・マンの小説家としての技巧の高さをうかがわせる中編二本が収められている。

    「だまされた女」はドイツを舞台に閉経後の年齢の女性が、...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年11月13日

    「だまされた女」は面白かった。
    でも女性の主人公は苦手に見える。
    「すげかえられた首」は何度も挑戦したが、どうにも読み進められず断念。
    同じ作者でこうも違うとは。

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