母と二人で慎ましく生きてきた八重は、ある日突然見知らぬ男たちに攫われてしまう。彼女を連れ去ったのは、異能の力で政財界を牛耳る九鬼家の当主・龍月だった―。「お前は、俺の子を孕むための器だ」と、龍月に無垢な体を無理やり開かれ、軟禁された部屋で毎晩のように欲望を注ぎ込まれる日々。だが、冷酷な言動の裏にある龍月の孤独に気づきはじめ…。本当の彼を知るたびに、いつしか八重の心は囚われていき―。
Posted by ブクログ 2013年11月04日
大正時代の時代設定は珍しいですけど、お金持ちの暗い部分が良く出ていたと思います。
タイトルの「影の花嫁」というのは、当主に力をもたらすためだけに迎えられる花嫁のことで、ある意味お妾さんっていうことなんですが、その条件が割合近い血族であることというのは、八重でなくても事実を知ったら、結構衝撃があると...続きを読む