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近代イギリス長編小説の頂点とうたわれる
ジェーン・オースティンの6作品のうち、
初期に執筆されたもの(出版は著者の没後となった)。
ゴシック小説の影響を受けた若い女性キャサリン・モーランドの成長物語で、
文学に熱中する自身の姿を投影し現実との違いを描いている → 夢見がちな女性への風刺を込めて。
当時人気を集めていたゴシック小説のパロディで、
主人公(ヒロイン)を中産階級出身の目立たない平凡な少女に設定し、
そのロマンチックな妄想・好奇心をさらけ出すことによって、
18世紀の小説の慣行をその冒頭から変えた。
「200年経っても色褪せない」とうたわれる天才作家の、執筆の原点となる名作。
オースティンの作品は、
すべて平凡な田舎の出来事を描いたものであり、
求めた題材の範囲は非常に狭く、
いずれも登場人物は名家の娘と牧師や軍人などの紳士で、
この男女が紆余曲折を経てめでたく結婚して終わる。
オースティンは「田舎に3、4の家庭があれば小説にもってこいの材料になる」、
と述べているが、そこでの人間の姿を徹底的に描き尽くし、
人間性の不変さを示し、心理写実主義の先駆ともされている。
一連の作品は、
英文学古典の一つとして高く評価されていて、
初級の講義から各国の学会での高度な研究に至るまで多くの大学でオースティンの作品が取り上げられている。
バースのゲイ・ストリートには現在、ジェーン・オースティン・センターがあり、様々な資料を展示する他、
研究・啓蒙活動が行われている。
「君の心の庭に忍耐を植えよ、その草は苦くともその実は甘い」は彼女の言葉である。
※2016年以降に流通している10ポンド紙幣の肖像画に、
ジェーン・オースティンが採用されている。
■著者 ジェーン・オースティン
英国南部ハンプシャー州生まれ。
18世紀から19世紀イングランドにおける田舎の中流社会を舞台として、
女性の私生活を結婚を中心に皮肉と愛情を込めて描き、
その作品は近代英国長編小説の頂点とみなされている。
また英語における自由間接話法(描出話法)の発達に大きく貢献したことでも知られる。
主要作品は、本書のほか『誇りと偏見』『エマ』『マンスフィールド荘園』『説得』『理性と感性』など。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
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