アンチ・グッドモーニング

アンチ・グッドモーニング

小説・文芸
1,870円 (税込)

9pt

眠りは突然奪われた。

仕事のチャット通知に追い立てられ、自分を失った「わたし」。
ウェルビーイングを強要する会社、丁寧な暮らしを推奨する夫、怪しげなeラーニング講師。安眠のために奔走するうち、いつしか不思議な世界に迷い込んで──。
ポジティブ至上主義の現代社会に反逆する、“不眠”アドベンチャー長篇!

デビュー作『空芯手帳』が世界26か国・地域で異例のヒット中!
世界が注目する著者による、新たなる“不眠”文学の誕生!

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • タイトル
    :
    アンチ・グッドモーニング
  • タイトルID
    :
    2325302
  • ページ数
    :
    184ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年06月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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アンチ・グッドモーニング のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    最近読んだ同じ著者の『空芯手帳』より、私的にはだいぶわかりやすいし面白く感じた!
    不眠の描写も、形だけの働き方改革でよりしんどく非人間的な労働環境となっているフルリモートの職場も、微妙に理解が足りないけれど世間的に見たら優しい夫も、読んでいて苦しくなるほどリアル。
    仕事のせいでプライベートが侵食され、誰も本気では心配してくれない状況の中で「賢いふりをしながらインスタントな手段を取り続け、ご自身を少しずつ弱らせている」社会人として、この小説が刺さる人は多いのでは。
    どんどん技術は進歩し、本来なら働くのは昔より格段に楽になっているはずなのに、どうしても問題は生まれ続けるのだなあ、人の世の悩みは絶えず、だからこそ文学も生み出され続けるのだなあと思わされた。

    0
    2026年08月27日

    Posted by ブクログ

    不眠に悩む女性の物語。朝方、浅い眠りのなかでみる悪夢のような小説でした。現実と夢の境がわからなくなるような。
    不眠経験のあるわたしは、この本で当時の追体験をしている感覚でした。わかるわかるーと思いながら、苦しくもなりました。
    不眠に陥った時は、思い当たる大きなストレスはないと思っていたけれど、今思えば頑張り過ぎていたのは明らか。有休なのにギリギリまで仕事に応じてしまい、結局ドツボにハマって抜け出せなくなる感じとか、いつも自分を削っている感じ。まさにこの小説の主人公と思考回路が同じだったなと。

    アンガーマネジメントとかポジティブシンキングとか受け身を取ることを必死に学んで来た結果、「あらゆる侮辱を受け流し、あらゆるルールに合わせて身体を歪め、あらゆる犯罪を許してきた。上司を合法的に殴る方法を調べていたはずがいつのまにかストレスによい食べ物を教えられ、それはストレッチや呼吸法へと変わった。けれど、いくら受け身を取ろうと痛みは痛みのままだった。」

    心の中の「飯沢さん」の声を無視しないように生きていかねば。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    作家名で手に取った本。
    面白かった。
    私はほとんど寝られないことはないが、それでも時に寝付けない事がある。
    眠れない人の話を聞いたり、メンタルクリニックに行くことに抵抗のある人の話を聞いたりすることもあるし、他人事ではないという認識はある。だからこそ、メンタルがおかしくならないようにほどほどを心がけているがそれが正しいのだろうかという思いもある。
    正しいとか、効果があることが正義ではないよな。

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ


    世界に期待することにも飽きたけど、呪うことにも飽き飽きしたから

    不眠に悩む主人公。リモートワークで通知音にせき立てられ、オンライン研修を倍速で視聴する。眠れない日々は続き、やがて現実との境界を失っていく。
    芥川賞候補作。風刺の効いた作品。現代の「ウェルビーイング」に対して、それって思考停止で馬車馬量産したいだけですよね?って唾を吐きかける。文章は引き込まれるんだけど、主人公の設定や行動が作者の作為を感じさせるのがすごくもったいない。休暇日なのにスマホに届く仕事の通知を見てしまうところ、なんや胸が締め付けられてしまった(179頁★3.5)

    0
    2026年09月25日

    Posted by ブクログ

    もう疲れました。って感想になるほど引き込まれ、アンチ・グッドモーニングの世界へ入り込んでしまいました。読んでることが現実か夢かわからないような感覚もありました。そして読み終わる頃には、なんか私のこの人生も文学になり得るほどのドラマティックでドメスティックじゃん。そんな気にもなりました。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

    主人公は突然不眠症になった会社員の女性だ。
    福利厚生が手厚く、社員のウェルビーイングな働き方を推奨する会社に勤めている。リモートワークが推奨され残業は月30時間以内と決められていて、社会の健康に気を遣う企業として評判が良い。
    また、アンガーマネジメント等の研修が頻繁にあり、ビーポジティブ!が合言葉。しかし、残業時間に違反した者は評価が下がるため、無給の隠れ残業をしていたり、有給を取っているのにひっきりなし社内チャットで仕事が飛んでくるなど、主人公は仕事に疲弊している。
    不眠症で苦しむ主人公に研修用ビデオの出演者が突然話しかけてきたり、その出演者から睡眠が取れる代わりに魂を差し出す取引を持ちかけられたり、物語は次第に幻想小説のようなテイストを帯びていく。

    登場人物の一人は、不眠症は「これまで無視してきたものが復讐しにきた」のだという。
    確かに、不眠とは、この世界に適応できないことのサインなのだろう。
    しかし、この理不尽な世界と労働環境に本当に適応しなくてはいけないのか…ということを問いかける作品だった。

    物語としてとても面白かったのですが、働き方の問題はテーマとして少し今更感もあるな…と(もちろんいまだに解決されない問題ではありますが)。芥川賞じゃなかったのはそういうところなのかな…(新しかったり意外な視点ではないという意味で)(その分、誰でも分かるテーマで描かれていて分かりやすく共感しやすいお話でした)。

    0
    2026年09月17日

    Posted by ブクログ

    グイグイ物語に引き込まれて、あっという間に読み終わった。
    人に気を使いながら生きている人に、もっと自由に自分勝手に生きてもいいと言ってくれているように感じた。

    0
    2026年08月29日

    Posted by ブクログ

    睡眠って毎日繰り返される行為で、人生の多くの時間を占める。だからこそ、みんなが寝ている中で眠れないと”自分だけ”と孤独を感じやすい。何週間も眠れなくても仕事を頑張って、頑張って、不器用に生きていく主人公が読んでいてもどかしくなる。優しいようで何も分かっていない夫にも苛々。不眠の描写がリアルで、主人公が最後はぐっすり眠れますようにと願いながら読み進めた。

    途中で幻覚なのか現実なのか分からなくなる部分があって混乱した。整理してからもう一回読みたい。

    0
    2026年08月23日

    Posted by ブクログ

    明けない夜は無いという言葉が絶望になる事があるとは。
    寝不足で意識が朦朧としているのか、逆に思考が暴走しているのか読んでいるのがどの場面なのか迷子になる様な感覚だった。
    働き方改革の世の中、「ポジティブに殺される」がパンチライン。

    0
    2026年08月18日

    Posted by ブクログ

    「寝てても起きてても最悪なこの世界で。」

    「だって朝は勝手に来るから、どうやったって光が射すから。世界に期待することにも飽きたけど、呪うことにも飽き飽きしたから。(p.177)」

    ひっきりなしに届く通知やポジティブを押し付ける会社に憔悴する社会人のリアルさに心が削られ、
    さらに不眠の夜描写…リアルすぎて吐き気がしてきそうでした。
    私事ですが20代である病を発症し一番強く出たのが不眠で、精神科にかかり今でも睡眠導入薬のお世話になっているんですが、不眠当時の、「寝よう!」と思っても今関係ないことが頭に浮かんできてずっと考えてしまう……まんまでした(そもそも「寝よう!」と真剣にやるのがダメ)

    前半は仕事&不眠&理解のない家族のトリプルパンチですっかりダウンしそうでしたが、
    「魂を…」と言われ始めた辺りでおやおや?八木さんさすが!!となり前のめりで読みました。
    淡々とイカれだすのいいな〜出冬覚だけフルネーム。


    諦める、の本来の意味は「物事の道理を知り、納得して断念する」らしい。
    なんと前向きな。
    この場合の『前向き』は、決してキラキラポジティブではないです。
    けれども、なんだか力をもらえた作品でした。
    「空心手帳」から気になる八木詠美さん、この「アンチ・グッドモーニング」もどうかしてて面白かったです。

    0
    2026年08月11日

アンチ・グッドモーニング の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • タイトル
    :
    アンチ・グッドモーニング
  • タイトルID
    :
    2325302
  • ページ数
    :
    184ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年06月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
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