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眠りは突然奪われた。 仕事のチャット通知に追い立てられ、自分を失った「わたし」。 ウェルビーイングを強要する会社、丁寧な暮らしを推奨する夫、怪しげなeラーニング講師。安眠のために奔走するうち、いつしか不思議な世界に迷い込んで──。 ポジティブ至上主義の現代社会に反逆する、“不眠”アドベンチャー長篇! デビュー作『空芯手帳』が世界26か国・地域で異例のヒット中! 世界が注目する著者による、新たなる“不眠”文学の誕生!
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Posted by ブクログ
不眠症の女性の話。 暗さはなくてカラッとしていて読み心地良い。 怪しいe ラーニング講師が良い味出してる。 世の中になんかこういうちょっと嫌な人いるよね〜を書く人がうまい作家さんだなと思った。
睡眠って毎日繰り返される行為で、人生の多くの時間を占める。だからこそ、みんなが寝ている中で眠れないと”自分だけ”と孤独を感じやすい。何週間も眠れなくても仕事を頑張って、頑張って、不器用に生きていく主人公が読んでいてもどかしくなる。優しいようで何も分かっていない夫にも苛々。不眠の描写がリアルで、主人公...続きを読むが最後はぐっすり眠れますようにと願いながら読み進めた。 途中で幻覚なのか現実なのか分からなくなる部分があって混乱した。整理してからもう一回読みたい。
明けない夜は無いという言葉が絶望になる事があるとは。 寝不足で意識が朦朧としているのか、逆に思考が暴走しているのか読んでいるのがどの場面なのか迷子になる様な感覚だった。 働き方改革の世の中、「ポジティブに殺される」がパンチライン。
「寝てても起きてても最悪なこの世界で。」 「だって朝は勝手に来るから、どうやったって光が射すから。世界に期待することにも飽きたけど、呪うことにも飽き飽きしたから。(p.177)」 ひっきりなしに届く通知やポジティブを押し付ける会社に憔悴する社会人のリアルさに心が削られ、 さらに不眠の夜描写…リア...続きを読むルすぎて吐き気がしてきそうでした。 私事ですが20代である病を発症し一番強く出たのが不眠で、精神科にかかり今でも睡眠導入薬のお世話になっているんですが、不眠当時の、「寝よう!」と思っても今関係ないことが頭に浮かんできてずっと考えてしまう……まんまでした(そもそも「寝よう!」と真剣にやるのがダメ) 前半は仕事&不眠&理解のない家族のトリプルパンチですっかりダウンしそうでしたが、 「魂を…」と言われ始めた辺りでおやおや?八木さんさすが!!となり前のめりで読みました。 淡々とイカれだすのいいな〜出冬覚だけフルネーム。 諦める、の本来の意味は「物事の道理を知り、納得して断念する」らしい。 なんと前向きな。 この場合の『前向き』は、決してキラキラポジティブではないです。 けれども、なんだか力をもらえた作品でした。 「空心手帳」から気になる八木詠美さん、この「アンチ・グッドモーニング」もどうかしてて面白かったです。
ふゎーとしている。 物語はさほど面白くないが、作品の浮遊感を味わえる人は最後まで読める。 芥川賞候補作の基準はやはりわからなかった…
普通の日常の中に、少しずつ混ざってくる変な違和感。 現実と妄想の境界が曖昧になっていく感じ。 不条理なことが起きても、主人公が妙に淡々としているところ。 そんなところが大好きな村上春樹っぽくて、個人的にはかなり好みだった。 そして何より、会社社会の不条理さや、現代社会を生きることのしんどさに共感し...続きを読むかない。 誰のためなのかわからない社内制度や謎の取り組み、便利にするために導入したのになぜか不便さが増していく職場のあれこれ。 もう「わかるわかる」と頷きっぱなし。 思わぬところで出会えた、うれしい発掘本。初読み作家さんだけど、他の作品も読んでみたい。
あらすじにて、現代社会に疲弊する社会人という設定が面白く表現されていたので、気になって本作を手に取りました。面白いけど、2度目読むのは辛いんだろうなぁと思います。特に社会人歴が長くなればなるほど… 本作は、ウェルビーイングを形だけうたう企業で、心身ともに疲れ切り、不眠症になってしまった女性の物語。...続きを読む旦那さんが不眠対策を紹介するが、一向に不眠症が治らない。そんな中、主人公はメンタルクリニックに行くことを決意し…という物語。 極限環境下での人の精神状態が見事に描写されていて、社会人としては正直辛かったです。極限環境下での視野の狭さとか自分では気づかない体の限界等は、振り返ると思い当たる節があるなぁとヒシヒシと感じます。無自覚のストレスってやっぱり怖いですね… 個人的に1番印象に残ったのは、不思議な世界で出会った講師の言葉ですね。怖いですよね、安眠の代償に魂の一部を貰うって。そして、それが無自覚に行われてる現代社会の怖さも… そんな社会人の怖さをヒシヒシと感じた本小説は社会人1年目とかで読みたい作品かなと思いました。
眠れない時のあのざらざらとした触感が表現されてて好き。手足が妙に熱いんだよね。魂の一部を明け渡しても眠りたい、と思ってしまう瞬間はある。開演直前に来る仕事のチャットは本当にイヤ。
不眠症の女性が主人公。何をしても寝られない苦しみは誰にでも大小あるが経験はあるのではないだろうか。そして不眠症になるきっかけは、きっと解消できない仕事のストレスであったりするのだろう。そこから脱出すれば不眠症も解決するのかもしれないが、解決策として魂を削る、または自分を消すといった死につながることく...続きを読むらいしかないくらいに追い詰められる。後半のファンタジックな展開は、不眠症からの脱出劇だろうか。不眠時の酩酊状態のように読み進められて、純文学作品としてはエンタメ作品のように読める。つまり、読みやすい。
会社員のリアルがすごい。人間関係や圧など、本当にその通りだと思う。 不眠症のことはわからないが、起きているときに夢のようなものを見るのだろうか。現実と夢や妄想の境目が曖昧になって溶けるような感じなのだろうか。もしそうだとしたら、伝わった。
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