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パールハーバーで完勝した帝国海軍の「正規空母・艦上攻撃機・航空魚雷」の3点セットは、実は山本五十六にとって最も親近感が持てない兵器システムだった!――本書は、気鋭の軍学者が“技術”という側面から日米の大海戦を比較検証した注目の論考。ほとんど同じ日本の空母艦隊が、なぜ真珠湾奇襲作戦では大勝し、わずか半年後のミッドウェー海戦では惨敗したのか? 日本とは逆に、なぜアメリカは航空魚雷に期待せず、急降下爆撃を重視したのか? など、真の勝因と敗因を明らかにする。「山本には水雷色の強い『3点セット』を直率する自信もなかった」「どのくらいの炸薬で魚雷は戦艦を沈められたか?」「九七艦攻の発艦の準備には手間がかかりすぎた」「まさしく『ヤマモト銃』だった、エリコン20ミリ」など、兵器の性能から、運用・開発にいたる日米の技術思想の違いまでを、幅広く解説する。圧倒的なデータ量を駆使して迫る、太平洋戦争の真実!
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Posted by ブクログ
本書は技術戦としての日米海戦を分析した本である。
艦上攻撃機、魚雷、零戦、空母などに焦点をあてており、
真珠湾の勝因とミッドウェーの敗因を分析している。
技術的な話が多いため、普通の人にはとっつきにくい本
である。(自分も途中まで読んで積読でした)
読んで思うのは、なぜ海軍が万が一の勝機にかけて戦争
を行ったのかという疑問である。
漠然と、日本は物量に負けたというイメージが強いが、
本書を読むと、量だけでなく質やシステムでも負けて
いた事がわかる。(いや、一時的にアメリカを凌駕する
事が出来たのが、真珠湾からミッドウェーまでであった)
本書の執筆にはあたっては、当時刊行されていた一般書
籍や雑誌を読み漁って調べたという。当時の日本人でも知
りえた情報に負うところが多いという。
著者は「戦前の国民は何も知らされてなかった」との評
が多いが
「日本臣民は判断の材料を十分に得られたのだが、学校
教育が情報を集めて活かす方法を教えるレベルに、未だ
達していなかったのだ」という。
現代においても、国民の知らないところで政策が決めら
れている等の論が多いのを見ると、著者の後記が昔の話と
笑って済ませる事は出来ないような気がするのである。
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