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Posted by ブクログ
町の底・呪い田は良かった。良かったけども呪い田に関してはホラーからくるゾクゾク感ではなく集合体恐怖症からくるゾワゾワ感だった。
残りがなあ…なんていうか、こう終わり方が曖昧、いやホラー系はだいたいが曖昧なんだけど、夢うつつの頭と思考がぼんやりとしたようなそんな綴りと終わり方だった気がして。正直、町の底・呪い田で良ホラーの満足感を得ていたので、後の作品達は物足りない続きだった。
それはさておき、話の文体を象る表現、言葉の並びが普段は使わないような言い表しであったりしつつも小難しいとは思わず、むしろきちんと読めていた。小難しくても文体全体がやわらかくしっとりとしていて、まわりくどいと感じる言い回しが無かったからだ。と思う。
Posted by ブクログ
抒情的って使わないし、あまり見ない。対して叙情的も同じ意味合いで、現代ではこちらが一般的に使われているようだ。
抒情的恐怖ってなんだろう、内面的な感情を詩的・芸術的に表現する・・・
難しく言われても分からないので読んでみる。
7篇あったが、怖いという感じではないけど、猟奇的だったり、惨殺だったりするのはやはりおぞましいという感覚。
「町の底」は話に引き込まれ、「呪い田」は元のおじいちゃんの呪いってなんでそんなに・・?
「樹下譚」は“夢こそまこと”これが抒情的美しさというのだろう。
「影女抄」はまるで官能小説を読んでいる感じ。残虐ではあるが。
結局のところ、それほど怖くはなかったが、おどろおどろしい場面があったりで不快になったりもしたが、恐怖を愉しんだ。
★ 3.8
Posted by ブクログ
単行本 2009 積読にしていた
高原英理恐怖譚集成 2021
文庫化 2026
文庫化に際して異動あり。
「グレー・グレー」 out
「出勤」 in
ただし「平成怪奇小説傑作集 (3)」(創元推理文庫) 2019 に「グレー・グレー」は収録されているので、よし。
一作一作に感想は書かないが、凄まじい一冊であった。
全体を通じて、残酷描写たっぷり。
しかも文体がねちっこく、迂遠なところもあるので、その残酷さがまるでぽわっと、酔いの合間の幻想のように感じられる。
これこそが江戸川乱歩が喝破したところの、残虐への郷愁ではないか。
>神は残虐である。人間の生存そのものが残虐である。そして又、本来の人類が如何に残虐を愛したか。神や王侯の祝祭には、いつも虐殺と犠牲とがつきものであった。社会生活の便宜主義が宗教の力添えによって、残虐への嫌悪と羞恥を生み出してから何千年、残虐はもうゆるぎのないタブーとなっているけれど、戦争と芸術だけが、それぞれ全く違ったやり方で、あからさまに残虐への郷愁を満たすのである。芸術は常にあらゆるタブーの水底をこそ航海する。そして、この世のものならぬまっ赤な巨大な花を開く。芳年の無残絵も、その幻影の花園の小さい可愛らしい一つの花だ。
まさに。
割と昨今のJホラーからの影響もありそうな気もする。
あと、タイトルがあっさりしているからこそ、ドアがふつうだからこそ、室内が落差でエグい、というか。
ポッドキャスト「ちのりのラジオ震夜便」でいくつか言及あり。
■「町の底」
■「呪い田」
■「樹下譚」
■「出勤」
■「影女抄」
■「帰省録」
■「緋の間」
◎解説=米光一成
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