耳を塞ぎたくなるような水音、激しい息づかい、時折漏れる甘い声…。二人の間から生まれるその音は、生者のいない城内に虚しく響く。国を滅ぼされ、ただ一人残された姫・美濃は、絶対的な力を持つ神子・多摩に囚われ純潔を奪われる。人の感情がわからず、愛し方など知らない多摩は、美濃にただ欲望を刻みつけることしかできない。美濃の全てが欲しいのに、なぜかいつも何かが足りない。答えが出ぬまま美濃を求め続ける多摩だったが…。
壮大でした
匿名 2022年10月28日
ヒロイン一筋で執着する、ヒーローが主人公の話が大好きです。溺愛とうたいながら心も身体もヒロインだけというヒーローが少ない中、この作品はほんとにヒロインのみであり、ヒロインに危機が迫ることは全くなく、安心して読める自分好みの作品でした!最後どうやって終わるのかとドキドキしながら一気に読むことができ、展...続きを読む
恐ろしいほど一途
匿名 2020年08月02日
世間と隔絶されて、何も与えられずに体だけ育ってしまった神のような力をもつヒーローが、一途に激しくヒロインを求める様子にときめきました。
その全てを破壊し、人間を殺し、他人の思いを踏みにじってさえも求めずにはいられない、というほどの思いに痺れてしまいましたが、ヒロインを手に入れるためにヒーローが...続きを読む
このジャンルの本は本作が初めてです。
単なるエロさだけでなく、残酷だけど切なさもあって、個人的に好きです。イラストも繊細で素敵です。
何度も読み返してます。