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Posted by ブクログ
あの児玉清が「・・・読み終えたあとのあの爽やかな心地よさといったら、・・・何と表現したらいいのか・・・。恰も香しき母のにおいに満ち溢れた布団の中にもぐりこんだときのような幸福感とでもいうのか・・・」と絶賛した「深川澪通り木戸番小屋」シリーズの第5作。
舞台となっている、将軍のお膝元の江戸は独り者の多い単身者の町であり、単身者世帯の急増している現代とも、シンクロしているといえようか。
しかし、決定的に違うのは人々の交流があり、人情に溢れた、誰にとっても住みよい街であったようだ。
笑兵衛とお捨の夫婦がいるこの街に、住んでみたいと思わない読者はいないのでは。
Posted by ブクログ
深川澪通り木戸番小屋シリーズ5作目。
北原亞以子鉄板の本シリーズ、本作も市井人情モノの王道路線を突っ走ります。
自分の力では処しようのない、憂き世の中のしがらみにまとわりつかれた各篇の主人公たちが、笑兵衛・お捨夫婦のさりげない暖かさで癒される、その姿を読んで自分の心まで癒されていく。
主人公たちの悩みの種が抜本的に解決するケースは少ない。それでも、木戸番小屋で、雑談をして、お茶を呑み、時には羊羹やご飯までご馳走になる。それだけのことで、明日もう1日頑張ってみよかと少し心が軽くなる主人公たち。その姿を読んで自分の心も洗われていることに気づく。
良質な小説ながら、テラいはないから読んで安心。あと1冊でこのシリーズも終わるのが残念でならないです。
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