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友達もいない、恋人もいない、将来の希望なんてもっとない。 貧困にあえぐ苦学生の真央が出会ったのは、かつて栄華を誇った山戸家の生き残り・四葉。 「ちゃんとした人にはたった一回の失敗も許されないなんて、そんなのおかしい」 彼女に託された一つの宝石箱が、真央の人生を変えていく。 今度の柚木麻子は何か違う。 これがシスターフッドの新しい現在地!
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Posted by ブクログ
個人的にすごく面白かったので、評価が割れていてびっくりしました。四葉さんという魅力的で謎の多い女性が登場し、彼女の過去が少しずつ明かされていくストーリーにページをめくる手が止まりませんでした。読み終わりすっきりです。
最高。柚木麻子の大河ドラマ風物語、って感じ? この手の女性を描かせたら、右に出るものはいない! 私はやっぱり柚木麻子、好き。これからも読んでいきたい。
一回失敗したらアウト、親ガチャで人生が決まる――そんなふうに思われがちな日本社会で、「いや違う」とこの作品は語りかけてくる。まだ遅くない、選べる。失敗してもいい、傷ついてもいい。それでも、自分の人生を他人任せにはしない。これは、そんなふうに生きようとする女性たちの物語だった。 人生は理不尽で、心に...続きを読む傷を負ったり、後悔や諦めを抱えながら生きている人もいる。「もう無理」と思っていた登場人物たちは、人との出会いやふとした衝動をきっかけに、少しずつ変わっていく。 ここでのテーマは、失ったものがあっても別の何かを手にしながら生きていけるという事だと思う。それはさまざまな人間関係の結び目(knot)がつながって、人から人へと受け継がれていくことで生まれるもの。登場人物たちは自分一人の力で人生を変えたわけではない。人との出会いが人生を動かし、その人がまた別の誰かに手を差し伸べていく。読み終えて、人との出会いはやはり大切なのだと改めて感じた。 自分で変わりたいという衝動はもちろん必要だけれど、そっと手を差し伸べてくれる人がいないとなかなか踏み出せないもの。私も頑張って生きている人たちにそっと手作りのビーフティーを差し出せる人になりたいと思った。 ただ、第二章は正直かなり散らかっていて読みにくい。登場人物も多く、全体の焦点がつかみにくい。これは意図的だと思うので、挫折しないで頑張って読み続けてほしい。ここではミャーコさんのくだらない話にいつまでも付き合わされるが、真央も「自分が最短で見つけた情報よりも、彼女の無駄ばかりの人生の方が悔しいが、面白い。」と後で語っている。くだらない、時間の無駄と思った事が、実はいい経験だったなと思える事があるかもしれない。 最後まで読むと全体がつながってくる。ラストは地味だが、静かに心が温まる余韻を残してくれた。
かなり現実的なようでいて、ちょっとファンタジーで、ハッピーエンドで軽く読めた。 最後は、ちょっと未来の話だったし。 なんか、もう一度読み返したいなと思える本だったな。 そしてなんかちょっと、ほっとする。
サクセス成長物語?シスターフッド?読みながらどこに向かうのだろうと途中ダレました。 が、最後の合流地点で安堵し、幸せな気持ちになりました。
自分の価値観を変えてくれる人、育ててくれる人 そういう人に出会える事は本当に素晴らしい事だと思う。 そう思わせてくれる本でした。
大好きな柚木さんの作品なので期待して読んだが、何だかわかりにくく途中から斜め読みになってしまった。残念。
話が進むにつれて山戸家を前提として関わった人物(ミャーコ、舞)がメインに据えられ、自分が知りたい情報はこれではない感が強まっていく。 本来であれば、三葉の今を知りたかったが最後に明かされた姿ではどうしても納得できず…。 作中で内包している問題の範囲は広く、最終章も突飛として近未来へと…。どうしても...続きを読むBUTTERからの本作だと印象は弱くなるかもしれないが、シスターフッド物だと「黄色い家」の方が数枚上手でした。
真央と四葉の関係や真央のこれまでや置かれた状況は読み応えもあり、なんともいえない気分になったが、過去の物語にはまれず読むのに時間がかかった。四葉にしてもらったことを真央がさらに下の世代へして、真央はこれからの人生を自分で切り拓いていく良いラストでした。
オールノット(All knot)とは、真珠のネックレスを作るときに、すべての真珠(珠)と珠の間に一つずつ結び目(ノット)を作って糸を通す仕立て方法のこと。 万が一糸が切れても真珠がバラバラにならない強い結び方のオールノット。 英語のall notは「少しも〜ない」「全く〜ない」という意味だけでなく「...続きを読むすべてが〜というわけではない」と希望が持てる言葉にも。 そして主人公を含め一見接点がなさそうな登場人物達が肝心の四葉とは疎遠になっていても、四葉を通して繋がっていること、紆余曲折ありながらもそれぞれに前を向いて歩きだしているところ、歩き出そうとしているところ、自分の人生を一度諦めた人でもall not「すべてがダメになってしまったわけではない」と思わせてくれるストーリーに、自分もこれからでも遅くない…全て無駄なことなんてない…と思わせてくれる作品です! そしてなんだかんだ物語に出てくる四葉がどのキャラクターよりも、粘り強く這い上がっているのが最初に読み始めた時の四葉の印象と全く異なり 、好きだなぁとなりました! 感想を見ていると評価が別れる作品のようですが、私はとても好きでした!
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