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Posted by ブクログ
野中広務という人物について何を連想するだろうか。最近でこそリベラル系の議員からの再評価(ただし現政権への当てつけに過ぎず、あまり褒められたものではない)が進むが、当時は巨悪自民党の首魁として野党のみならず与党の非主流・特に小泉純一郎から目の敵にされていたのを覚えている。
しかしその人生を振り返ってみるとここまでと叩き上げ議員もいない。本人が言うように国鉄の一駅長で終わっていた可能性もあるし、一歩間違えていれば社会党や共産党の政治家として活躍していたかもしれない。官僚や世襲のエリートを決して否定するものではないが、このような真の叩き上げが政界に限らず減ってしまったのはそれこそ日本の失われた多様性ではないだろうか。権力の過程を登り詰める中で清濁呑み併せることでできた重厚な人間性には敬意を表したい。
ここまで書くと硬い話ばかりのようにも思えるが、村山首班指名の鈴木宗男とのやりとりや、官房長官を任された時の小渕竹下との茶番くさいやり取りには思わず笑ってしまう。そのユーモアも野中広務の魅力なのかもしれない。
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