飛距離の長い青春

飛距離の長い青春

小説・文芸
1,776円 (税込)

8pt

今の輝きが、すべてじゃない。
過酷な医学部受験、その先にあるものとは――。

注目の作家が描く、ほろ苦い青春。

開業医の息子で、絶対に医者にならなければならない千浩。
真面目で努力家、あこがれの医者をまっすぐ目指す睦。
なんとなく周りに流されて医学部を目指している耕平。
タイプも様々な三人が出会ったのは、医学部受験専門の鳳緑予備校飯田橋校舎。浪人生として“人生のエアポケット”を過ごす彼らは、予備校の近くで行き会った救命救護をきっかけに距離を縮める。上がらない成績、親からのプレッシャー、大学生になった友人たち、挫折、葛藤、焦燥、諦念……。それでも前を向く三人の、よるべのない浪人生時代とその先を描いた傑作青春譚。

詳しい情報を見る

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    幻冬舎
  • 掲載誌・レーベル
    :
    幻冬舎単行本
  • タイトル
    :
    飛距離の長い青春
  • タイトルID
    :
    2250474
  • 電子版発売日
    :
    2026年04月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

飛距離の長い青春 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人生の高低差を感じる青春小説。

    過酷な医学部受験に浪人生の3人が予備校で出会う
    様々な理由で医者を目指すが、受験競争の中、それぞれが人生への決断を下す。

    人生って最初は良くてもそれがずっと続くわけではなく、何かしらの苦悩や試練があるのだと感じました。また、辛い時期があってもいつかは晴れていい方向に行く。
    この小説を通して「人生楽ありゃ苦もあるさ」って意味をすごく実感した気がします。

    それに伴って医師になるための根気強さが必要だし、医師になる思いが強くないと厳しい世界なのかと感じます。

    0
    2026年09月25日

    Posted by ブクログ

    苦労が報われるとは限らない。
    苦しんでる時に仲間がいてくれたら少しは救われる。
    そういう友達って大切だよね。

    0
    2026年07月02日

    Posted by ブクログ

    医学部受験予備校に集まった三人。実家が病院の人、親が急に金持ちになったので、医者になるかと思った人、親が勤務医の人。

    前半は受験、後半は三人三様の人生。大学入学後だったりそうじゃなかったり。意外な人生を送る人がリアルで突き刺さる。

    0
    2026年06月17日

    Posted by ブクログ

    人生ってままならないよね。
    三者三様の医学部受験。「飛距離の長い青春」というから大学合格までの道のりかと思いきや受験はあっさり終わってそこからの悲喜こもごもが青春ほど清々しさはなくいろいろあるよねと思わされた話だった。
    うっすら描かれている女性軽視の風潮がここまであからさまでなくても存在しうるのだろうとあまりいい気分はしなかった。

    0
    2026年09月17日

    Posted by ブクログ

    タイトルと『医学部受験』というテーマのつながりがあまりイメージできず読み始めたが、終わってみるとまさに『長い青春』の話だった。

    医学部受験・浪人の話がもっとメインになってくると思ってたので、そこの描写が意外とあっさりだったのはやや肩透かしを喰らった。
    青春の浮かれたところと沈んだところの描写の上手さは、さすがこの作者だなと思わせられた。どんどん乖離していく三人の人生の中で、たった一瞬ほどの『一緒にいた時期』がどれほど眩しかったのかが感じ取れるところも好き。
    男女関係のもつれの描写が多いのも、大学生ってこんなもんと言われれば「そうかな…そうかも?」となるかも。この視野の狭さ、根拠のない自信や見下し・見下されの目まぐるしさも、確かに青春の側面の一つだなと思ったり。
    章ごとの視点人物の移り変わりが多く、あまりそれぞれの人物の人生に浸り切ることはできなかったのでなんとなく読後が薄い感じはするが、このそれぞれの人生の断片がばらばら散らばってる構成が『思い出』っぽくて良いとも言えるのかも。

    0
    2026年08月20日

    Posted by ブクログ

    うまくいく、というのは過去を見て、未来の自分が判断すべきこと。今はただ、全力でかけるのみ。
    そう思った作品。

    0
    2026年06月17日

    Posted by ブクログ

    医者になるための予備校に通い始めた3人のそれぞれの青春。と言ってしまうと、それぞれが一生懸命に生きていることを高みの見物のように見ている感じになってしまう。でも、3人三様の苦しみを一緒にたどっていって読み終わった。千浩が二浪してしまったけれど、その苦しい勉強の2年で自分の家が病院だから、医者にならなくちゃではなく、医者になりたいと思うようになっていく。
     出会うはずのない3人が出会ったのも、予備校の帰りに倒れた人を手早く応急処置したことからだった。睦も千浩も医者の子どもとして、当たり前に学ばされていた処置。そして、お金持ちで成績が良いから医者でも受けようかなと受験して浪人になった耕平がその二人にAEDを取ってきてと言われて、予備校でお昼を一緒に食べるようになる。
    それぞれがあまりに違う個性で、ゴツゴツと今を苦しみながら乗り越えようとして行くが、耕平の生活は乱れていく。
    その3人の3年に渡る生活を読みながら追体験しているようだった。睦がまた医学生として学びに戻るのかわからないままに小説は終わる。それぞれがそれぞれを思いやりながら、不思議な距離感で1年に1度会おうとする。だから、きっと睦も耕平と千浩と会って話ができれば大丈夫と思わせる、終わり方だった。

    0
    2026年06月13日

    Posted by ブクログ

    医学部に行きたい浪人生の話。
    3人の浪人生がそれぞれ良かったけど、
    性描写が多くて薦めにくい。
    10代ってこんなものか…
    それにしても医学の道へ進む人は
    すごいなと尊敬します。
    生まれ変わったら医者になりたいな。

    0
    2026年06月05日

    Posted by ブクログ

    青春の甘さとほろ苦さが、繊細に描かれた作品だった。

    開業医の後継ぎ息子・千浩、医師に憧れる真面目女子・睦、ノリで医学部を目指す資産家の息子・耕平。

    三人が出会ったのは、医学部受験専門の鳳緑予備校だ。

    救命救護をきっかけに距離が縮まり、いつしかかけがえのない関係になっていく。

    大学に合格すると、抑えていたものが弾けたように性格が変わった睦に驚き、女性関係にだらしない耕平にうんざりしつつも、千浩だけは終始ぶれずに誠実で魅力的だった。

    失敗も挫折も含めて、彼らの青春はまだ始まったばかり。
    物語の着地は、きっとこの先にある。

    0
    2026年05月29日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    特殊な環境での青春
    最後まで、先の展開が気になって一気に読んでしまった
     最後は三人で会えたかな?

    千浩:開業医の後継ぎ
      浪人生。そんな不思議な生き物に、僕はなってしまった。高校生でも大学生でもない。不思議な身分。人生のエアポケットにすぽんとはまってしまったような、どうにも落ち着かない状態。
      どこかで歪んでしまったものを直せないまま、あるいは環境のせいでその歪みにも気づけないまま、彼女(二瓶杏奈)はここまで生きてきたんだろう。しかし、だからと言って、自分に何ができたのだろう。医者の子という共通の境遇を持っているだけの僕に。
      二浪目の春。宙づりにされているような落ち着かない日々を、これからもまた一年間も過ごす。考えるだけで呼吸が浅くなる。
      三浪はしない。ここへ来て、ようやく心が決まった。
      成人式に出席しようかどうかぎりぎりまで迷って、結局やめた。
      直接的に命を救う。人生を引き延ばす。それがどんなに意義深いことか、僕はこの長い受験生活で初めてリアルな実感を持って考えていた。
      積み重ねた勉強だけでなく、浪人中に起こったでき事や出会った人々の全てが僕を成長させ、この身分にふさわしい次元まで運んできてくれたのだろう。心からそう思う。
      突然の高校生らしいはしゃぎぶりに笑いながら、あの日々の片鱗を思い出す。どうしようもなく未熟で不安定で、だからこそ尊く、まぶしい記憶。長いこと波に揉まれて質感が変わったからこそ価値があるシーグラスみたいな。

    陸:医師に憧れる努力家
      努力は自分を裏切らない。もちろん結果がついてくる保証なんてないし、それがわからないほど子供じゃない。なんたって、本命の大学に落ちた。でも、「努力した」という事実は、自分の中にずっと残るから。努力した自分は、次の困難へ立ち向かうときひとまわり大きくなっているはずだから。努力できる人間であることを、自分自身が知っていたいから。
      医者になるのは歓迎だけど、できれば国立大へ。そんな思いを娘に伝えることの、両親の精神的負荷やその背景を思うと胸が痛む。大丈夫、わたしは絶対に国立大学の医学部に入ってみせる。これだけはもう、譲れないラインだ。
      わたしが、彼女より優秀であることはゆるぎのない事実なのだから。
      店の利益を出すためのシステムを無視して、本来にはない権限を使って、自分だけが気持ちよくなって、医学部生であることのプライドを肥大させて。
      世の中には、努力だけじゃどうにもならないこともある。そればかりか、努力で達成したはずのものが音をたてて崩れ去ることもある。どうにか解剖実習に慣れてきたと思った頃、子宮切開に入り、わたしはまた医務室に駆け込んでしまった。冷たく硬い臓器から、今にも小さな胎児の兄が現れる気がして。そして、自分がその胎児をうっかり刃先で傷つけてしまいそうなイメージにとらわれて。二回、三回と実習を休んでいるうちにそれが癖になり、とうとう大学に足が向かなくなった。
      適応障害と診断された。
      『休学を検討しています』

    耕平:ノリで医学部を目指す資産家の子
      人生怖いものなしだと思っていた。だからあれは、俺の初めての挫折だった。合格発表の掲示板に自分の受験番号がなかったあの日、急に神様にそっぽをむかれたような気がしたんだ。
      浪人生。浪人生。なぜだろう、現役大学生にそう言われるとなんだか、うっすら見下されているような気がした。
      今輝いているものが、全てじゃないから。今目に見えているものなんて、後世ではきっと全然当てにならないから。なにが功を奏するかなんて、わからないから。一生、わからないものだから。
      転落するのは気持ちよかった。気を緩めたら、転がり落ちるのはあっという間だった。
      今にして思えば、俺の短い大学生活は二日酔いみたいなものだった。不健康な生活。やばい遊びに誘ってくるクラスメイト。こじれにこじれたサークルの人間関係。溜まってゆくレポート。退学届が受理されたことでそれらとすっぱり縁が切れ、胸の中の醜い魂を吐き出したようにも感じられた。そんな自分に少し、罪悪感も湧いたけれど。
      先の見えない不安はもちろんある。突然荒れ狂う海に放り出されたような絶望も、大陸から孤絶した無人島に流れ着いてしまった恐怖も、忘れることはない。けれど、こうして親子三人で向かい合って夕食を食べる毎日は、ある意味では以前の俺たちより豊かなものであるように思えるのだった。誰となにをしても満たされなかった俺の心は今、春の海のように凪いでいる。
      ああいう無垢な頃に戻りたい気もするけど、俺は今の自分がちょっと好きなのだ。

    0
    2026年05月13日

飛距離の長い青春 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    幻冬舎
  • 掲載誌・レーベル
    :
    幻冬舎単行本
  • タイトル
    :
    飛距離の長い青春
  • タイトルID
    :
    2250474
  • 電子版発売日
    :
    2026年04月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

幻冬舎単行本 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

砂村かいり のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す