新・ローマ帝国衰亡史

新・ローマ帝国衰亡史

836円 (税込)

4pt

「地中海の帝国」と語られることの多いローマ帝国は、実は「大河と森の帝国」だった? 帝国衰亡の最大原因とされる「ゲルマン民族」は、存在しなかった?──「ローマ帝国衰亡」という古代史上最大のテーマを、歴史学の最新の知見から語り直し、「栄えた国が衰えるとはどういうことか」を考えさせる、刺激的な一書。

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新・ローマ帝国衰亡史 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年03月13日

    ローマ帝国の崩壊を、人々が「ローマ人である」という誇りを持ったアイデンティの衰退から説明している、と思われる。
    人物名が多く、地理に馴染みがなかったので読むのに時間がかかり、理解できた自信はないが、物語の核はとても分かりやすかった。
    トップの政策の失敗、汚職により体制が綻び始め、人々の生活が立ち行か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年02月18日

    地図や系譜図がふんだんに用いられ、年表も付けられているので慣れない人名や地名も混乱せずに読める。さらに欲を言えば、これだけよくまとまった内容なだけに、索引があるとうれしいところ。

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    Posted by ブクログ 2020年07月25日

    ローマ史は大好きなテーマの一つなので、大変面白く読めました。まだまだ学問的にこの分野は進んでいきそうで今後の展開が楽しみです。

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    Posted by ブクログ 2013年09月17日

    歴史に疎い私でも丁寧に読んでいけば理解できる。
    ローマ帝国の衰亡の原因を「ローマ人らしさ」の消失に求めている点は、組織のあり方、特に組織文化や組織アイデンティティーの観点ともつながる課題となりうる。
    改めて、歴史を解釈していくことのおもしろさを認識させてくれる好著である。

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    Posted by ブクログ 2013年06月13日

    ローマ帝国の衰亡は、遠い昔の出来事なだけではない。何故、かくも強大な帝国が衰亡したのかを知り、その教訓を今に生かす。我々が歴史を学ぶ理由のひとつががそこにある。
    終章203ページの一文こそが、本書の中で著者が一番言いたかったことに違いない。

    【蛇足】
    「匈奴=フン族」とは断定できていなかったのね。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年06月22日

    著者なりの解釈のローマ帝国衰亡史。

    まず全盛期のローマ帝国がいかにしてあのような巨大な領土を成せていたのかを説明する。
    そして、コンスタンティヌス帝以降の通史を追って、それがいかに崩壊していったかを説く。

    曰く、全盛期の帝国には明確なフロンティアはなく、帝国を帝国たらしめていたのは「ローマ人であ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月07日

    ローマ帝国の衰亡の原因を、寛容さの喪失であるとして論じている。
    ローマ帝国というとゲルマン人によって滅ぼされたという印象をもつが、実際は魅力的な「ローマ人である」というアイデンティティーでもっていわゆるゲルマン民族などの外部部族をその内に受け入れ、帝国がまとまっていた。
    それが、国家の危機に際して「...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年07月09日

    歴史の時間では、ローマ帝国はゲルマン人が北から侵入してきた
    ことが原因で衰亡したと習ったように記憶している.本書では帝国の政治状況を加味した解説がなされており、非常に納得できた.このような記述がある.「北からの諸部族の移動の影響を最初に受けたのは帝国の東半だった.しかし崩壊したのは西半である.西半は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年06月19日

    ローマ帝国の衰亡の要因は、外部の民族をローマ市民として、受け入れていた寛容さが失われていき、排他的になっていったことだと著者は言ってるのだと思う。そして、ここでははっきり明言せず、匂わせるだけだが、その背景にはキリスト教の信条があるのだ。
    コンスタンティヌスが大帝と呼ばれ、ユリアヌスが背教者と呼ばれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年06月16日

    南川さんは、日本で信頼できる古代ローマ史家のひとりだと思います。現在の我々の「民族」という言葉の意味が、古代ローマの歴史に接する際に、邪魔をします。19世紀以降の民族としての「ゲルマン人」という人たちは存在しないということをあらためて認識しました。(途中)

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