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Posted by ブクログ 2022年03月13日
ローマ帝国の崩壊を、人々が「ローマ人である」という誇りを持ったアイデンティの衰退から説明している、と思われる。
人物名が多く、地理に馴染みがなかったので読むのに時間がかかり、理解できた自信はないが、物語の核はとても分かりやすかった。
トップの政策の失敗、汚職により体制が綻び始め、人々の生活が立ち行か...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月13日
ローマ帝国の衰亡は、遠い昔の出来事なだけではない。何故、かくも強大な帝国が衰亡したのかを知り、その教訓を今に生かす。我々が歴史を学ぶ理由のひとつががそこにある。
終章203ページの一文こそが、本書の中で著者が一番言いたかったことに違いない。
【蛇足】
「匈奴=フン族」とは断定できていなかったのね。...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月22日
著者なりの解釈のローマ帝国衰亡史。
まず全盛期のローマ帝国がいかにしてあのような巨大な領土を成せていたのかを説明する。
そして、コンスタンティヌス帝以降の通史を追って、それがいかに崩壊していったかを説く。
曰く、全盛期の帝国には明確なフロンティアはなく、帝国を帝国たらしめていたのは「ローマ人であ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月07日
ローマ帝国の衰亡の原因を、寛容さの喪失であるとして論じている。
ローマ帝国というとゲルマン人によって滅ぼされたという印象をもつが、実際は魅力的な「ローマ人である」というアイデンティティーでもっていわゆるゲルマン民族などの外部部族をその内に受け入れ、帝国がまとまっていた。
それが、国家の危機に際して「...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年07月09日
歴史の時間では、ローマ帝国はゲルマン人が北から侵入してきた
ことが原因で衰亡したと習ったように記憶している.本書では帝国の政治状況を加味した解説がなされており、非常に納得できた.このような記述がある.「北からの諸部族の移動の影響を最初に受けたのは帝国の東半だった.しかし崩壊したのは西半である.西半は...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年06月19日
ローマ帝国の衰亡の要因は、外部の民族をローマ市民として、受け入れていた寛容さが失われていき、排他的になっていったことだと著者は言ってるのだと思う。そして、ここでははっきり明言せず、匂わせるだけだが、その背景にはキリスト教の信条があるのだ。
コンスタンティヌスが大帝と呼ばれ、ユリアヌスが背教者と呼ばれ...続きを読む
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