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Posted by ブクログ 2023年08月06日
文庫の帯に加藤シゲアキが推薦文を寄せていたので読んでみた。
著者は2015年に亡くなった直木賞作家の車谷長吉。
朝日新聞土曜版に連載されていたもので、読者からの悩みに車谷氏が答えるというシンプルな人生相談形式なのだが、この回答のぶっ飛び具合がなかなか凄い。
一例を挙げると、定期的に教え子の女子生徒に...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月24日
素晴らしい本に出会いました。知らないままでいずにすんでよかった!朝日新聞に連載された車谷長吉さんの人生相談。ただ、なんとか悩みにこたえようとする人生相談とはまったく違う。ある悩みへの車谷さんの返答の冒頭が「あなたの相談を読んで、この人は一生救われないなと思いました」…!さらには車谷さん自身が重度の障...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月12日
大半を通勤バスの中で読んでいたので、
声を出して笑い出しそうなところを、
堪えるのが大変だった。
読みすすめるにつれて、
車谷長吉という魂から紡がれた言葉が、
いつだって柱となり、
普遍性を生み出していることに慄き、
心の底からため息が出た。
身も蓋もないような言葉の連なりなのだが、
それが一貫...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月01日
回答者の車谷さんの歩んで来た人生が壮絶過ぎて、相談者の悩みが霞んでしまう。
相談に対し、ご自身の苦悩や人生経験を述べられ、
「人生に救いはないのだから、ありのまま今の自分を受け入れ、阿呆になり黙々と生きなさい」
と諭す、斬新な回答スタイル。
車谷さんの苦悩が桁違いに大きいので、相談者の悩みはちっぽけ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月30日
解説の万城目学が書いているように、悩みを次々と殺していく、車谷長吉さんのお悩み相談。
朝日新聞の連載のときも、車谷さんの当番回が来るのがいつも楽しみでした。
もはや悩みの回答になっていませんが、妙に痛快で、読みながらふっと笑ってしまえる不思議。
中年には絶望的な切り返しがおおいけれど、まだまだ先が...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月20日
この本を読み始めてすぐに、頬を平手で叩かれたような感覚に陥った。
目が覚めるとはこういうことか。
最初の相談についての答えは、自分の不運を嘆くことは考えが甘い、覚悟がないとけんもほろろである。相談者の悩みに寄り添って回答するありがち悩み相談とは一線を画している。
もうぐうの音もでない。
この本は車...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月13日
車谷長吉さん・・・破天荒な半生と現在の静かな生活。それは理想形のひとつ。人生とは正解などないもの、そのときどきに応じて根拠めいたものを考えて行動はするけれど、結果はさまざま。そういう意味では、人生の無常感を感じさせてくれる小説群。そこから出てくる人生相談もまた、無常を知らずして生きることの虚しさを語...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年07月19日
「人としてこの世に生まれてきたことには、一切の救いはありません」
車谷さんが答える、新聞のお悩み相談をまとめたものですが、とても面白かったです。
悩みの相談に、更に深いところから答えるというような一冊でしたが、読んでいるうちに心が落ち着いてきました。
悩み相談の解決にはなってないよなぁ…と思いますが...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年07月08日
2015年に69歳で逝去した車谷長吉が、朝日新聞で連載していた人生相談をまとめた一冊。
とはいうものの極めてアクの強い作風を持ち、「人生が破綻していく最中でも人間は甘美を感じることができる」という人生観を持つ著者のことであり、一般的な人生相談からはあまりにかけ離れている。
例えば夫の浮気を知りな...続きを読む
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