向う岸からの世界史 ――一つの四八年革命史論

向う岸からの世界史 ――一つの四八年革命史論

1,155円 (税込)

5pt

4.5

1848年、パリで勃発した二月革命はドイツ・オーストリアの三月革命へと発展し、やがてヨーロッパ全域へと拡大する。本書はウィーンとベルリンにおける革命の実態を克明にたどりながら、それまで「歴史なき民」と蔑まれてきた少数民族やプロレタリアートに光をあて、彼らこそが歴史の真の担い手であり、革命の主体であったことを明らかにする。丹念に収集された史料図版と独自の1848年革命史研究を通じて、西欧近代中心主義的歴史観を超える新しい歴史像を示そうとした逸品。

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向う岸からの世界史 ――一つの四八年革命史論 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年03月21日

    ぼくにとっては、ぞくぞくするような、素敵な本でした。とってもお薦めな本なのですが、一般にはちょっと取り付きにくい本かもしれません。なにしろテーマが1848年のウィーン革命というマイナーなものですから、多少の予備知識を仕込んでから読んだほうがよいでしょう。
    1848年革命といえば、なんといってもフラン...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年09月04日

    某日、時間が少しあったので、ふらっと書店に立ち寄ったときのこと。
    たまたま何気なく「ちくま学芸文庫」の棚を見ていたら、懐かしい名前と本に出会いました。

    良知力は存命なら80歳ですが、惜しくも25年前の1985年にわずか55歳で亡くなった社会思想史家・哲学者です。

    私が彼と最初に出会ったのは、11...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年06月07日

    1848年ウィーン革命は、そのスローガンは「ブルジョア的」でありながら、多くのプロレタリア・賎民の血によって書かれているという。
    余りにも多くのことに無知な自分を恥じ、そして焦る。

    あとがきから引用
    『本書のモティーフがたんなる反西欧で、たんなる反市民社会論だ、などと即断されても困る。「向う岸から...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2012年06月03日

     ウイーンのプロレタリア革命の悲惨な結果を描いた歴史である。最初だけを読んだならば、固すぎてやめてしまう学生がいると思われる。順序を逆にして、本人のウイーンの生活の随筆から始めればもっと皆に読まれると思われる。

    0

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