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いまや生命保険会社ももっとも営業の力を入れる「がん保険」。それは、もっとも儲かる商品だからではないだろうか。その販売方法や価格設定には多くの疑問があり、それらを保険のプロがすべて明かす。具体的な商品名を出しながら、高すぎる商品、比較的良心的な商品など、がん保険の真実を明かす。
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Posted by ブクログ
「がん保険は何のために存在するのか?」を、現在入手できるデータから詳らかに解説した本。 保険会社の出す煽りを鵜呑みにせず、きちんとデータを使って商品を見る冷静な目、が必要であることを痛感させる一冊である。 得られた知見は下記のとおり。 ・がん保険を販売する保険会社は、データと比較しても、角過度...続きを読むに不安をあおっている。 ・がん保険は「診断一時金」が最重要。 ・「わかりにくい商品」には近づかない。 ・団体保険が一番有利。
二人に一人が、がんにかかる時代 というCM これは若いうちの話ではなく、おじいちゃんになってからの話、、、 そんな風に、がん保険の裏側を教えてくれます。 結局自分は、掛け捨ての安いがん保険に、若いうちだけ入っておこうと思った。おじいちゃんになってからがんになっても、進行は遅いし、寿命みたいなものだか...続きを読むらね、、、
巷に出回っている「がん保険は必須」のイメージから「保険料が適切なのか?」「保険会社側がボロ儲け出来る仕組みでは?」と言う観点で、色々と試算・考察しながら紐解いています。保険の是非という点では著者も必要性を感じており、主に、保険の販売手法と価格について記述されています。後半はそれでもがん保険が必要な人...続きを読むのためのオススメ、予想される反論などが述べられています。 保険は将来の不確実性と恐怖に対する商品ということで、非常に見えづらい商品だとは思います。(「保険は人質を取らずに顧客を脅せる手段の一つ」と考えたこともありました...) 第一章の「がん保険は霊感商法に似ている?」からすっ飛ばして書いていますね。不安につけ込んで解決策を示して販売するその流れは、霊感商法と一緒であるとのこと。売り方とその価格に問題があるとは思います(本書の中でもありますが、会社の団体保険などは安いようで、そのような努力は可能ではないか? と思います) 確かに保険に入った人は、損失回避の心理も相まって、「保険は必要」と言い切る傾向にあると思います。保険って、入って後悔することは殆無い商品ですからね。保険金を貰わなくても「病気にならなくてよかった」となり、保険金を貰う事があれば「保険に入っておいてよかった」となりますから。保険が高すぎたとしても、だれか一人の病気になった人間の体験談を聞けば「保険は必須」に傾いてしまう心理があると思います。(売る側としては実に売りやすい商品かもしれません) 第五章「そもそも「がん」に罹るといくらお金が必要か?(P96)」の部分は読んでおくべきですね。高額療養費制度の限界についても触れられています。高額療養費がうまく効かない事例、その他収入減と加味して困ることについても述べられています。この部分はあまり他書籍でも記述が無かった部分ですので、「保険不要」と決断する前に知っておくべきだと思います。 著者の保険の要/不要については「余剰資金があればがん保険は不要」と一貫して述べています。私もこれは同じ意見です。ただ、「いくら?」という点では、やや多めに見積もるべきと思っています。100~200万程度だと著者は述べていますが、あくまでもこれはがん等に対しての金額です。他の予備資金とは別に確保する必要がある事と、いざリスクが発生した時にその後の余剰資金が無くなってしまうことも加味すると「100万あるから不要」というのではなくて、もう少し多めの資金を確保してから、低保障の保険を外す方が良いと思っています。(私なら2~3倍くらいの余剰資金が必要と思っています) いざという時のお金が用意出来ない人は保険に入るべきとも思います(ただ、リスクヘッジにコストがかかるのは当然で、「貧乏人は更に貧乏になる仕組みが保険」とも思うので、貯蓄するような体質に変えたほうが良いと思いますが) そんな方のために、がん保険が必要な人についての選び方も載せられています。 後半では、保険会社からの想定される反論も書かれています。やはり、感情のお話に持って行きたがる反論が多いように感じますね。大抵の「お金にまつわる商品」はいかに「お金ではない」と思わせるかにかかっていますからね。価値を売ると限界がありますが、価値観を売ると限界は無いですから。(保険の場合は、「安心感」ですね) この本の中では色々と保険会社から公開されない不明な部分がありつつも、見える部分から推察しています。「是非実態を教えてください(P45)」とありますように、「安心感を与えるためのデータが出ないことが問題。出さないならどんどん不都合な真実喋っちゃうよ」と無言の圧力を与えているようにも感じます。なにやら著者宛に本書に対する反論を出して対決(?)をしたいなど、対抗する方がいらっしゃるようですので、その反論とそれに対する意見もどこかでお聞きしたい所です。 なお、保険の使い道は色々とあるみたいですが、基本的に保険ってリスクヘッジのためのものですので、(本書で紹介されている保険もリスクヘッジの観点の保険ですよね) 相続やら運用・節税やらはまた別に考えるべきだと思います。
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後田亨
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