アダム・スミスの誤算 幻想のグローバル資本主義(上)

アダム・スミスの誤算 幻想のグローバル資本主義(上)

640円 (税込)

3pt

3.7

有名な「神の見えざる手」により、自由主義市場経済の父、グローバリズムの最初の理論家と称されるアダム・スミス。しかし、『国富論』ならびにそれに先立つ著作『道徳感情論』において、スミスが真に批判し、憂えていたのは、貨幣経済の飛躍的拡大により「確かな基礎」を失いつつあった、18世紀後半のイギリス経済の「新しい現実」であったと著者はいう。そこから浮かび上がるのは、グローバリズムへの最初の警告者であり、また、国家に支えられた経済の安定こそ大切と考えた、「エコノミック・ナショナリスト」の姿である。 本書の目次は以下の通り。●序章「誤解されたアダム・スミス」 ●第1章「市場における「自然」」 ●第2章「道徳の基盤」 ●第3章「富の変質」 ●第4章「徳の衰退」 ●第5章「経済と国家」 本書は、スミス、ケインズという両巨人の思想を独自の視点で問い直し、グローバリズムの本質的矛盾と危うさを抉り出す意欲作の上巻である。

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幻想のグローバル資本主義 のシリーズ作品

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  • アダム・スミスの誤算 幻想のグローバル資本主義(上)
    640円 (税込)
    有名な「神の見えざる手」により、自由主義市場経済の父、グローバリズムの最初の理論家と称されるアダム・スミス。しかし、『国富論』ならびにそれに先立つ著作『道徳感情論』において、スミスが真に批判し、憂えていたのは、貨幣経済の飛躍的拡大により「確かな基礎」を失いつつあった、18世紀後半のイギリス経済の「新しい現実」であったと著者はいう。そこから浮かび上がるのは、グローバリズムへの最初の警告者であり、また、国家に支えられた経済の安定こそ大切と考えた、「エコノミック・ナショナリスト」の姿である。 本書の目次は以下の通り。●序章「誤解されたアダム・スミス」 ●第1章「市場における「自然」」 ●第2章「道徳の基盤」 ●第3章「富の変質」 ●第4章「徳の衰退」 ●第5章「経済と国家」 本書は、スミス、ケインズという両巨人の思想を独自の視点で問い直し、グローバリズムの本質的矛盾と危うさを抉り出す意欲作の上巻である。
  • ケインズの予言 幻想のグローバル資本主義(下)
    640円 (税込)
    「大きな政府」がもたらす非効率的な経済ゆえに、もはや破綻したとまでいわれるケインズ主義。しかし、ケインズが自由な市場競争主義を批判したのは、確かな基礎を持たないグローバル経済への危機感からであったと、著者はいう。また、豊かさの中の停滞と退屈が人間を衰弱させるという、今から70年近くも前の彼の「不吉な予言」は、「自立した個人」が「経済の奴隷」と化しつつあるこの世紀末の世界で、きわめてリアリティを帯びつつある。今、われわれがケインズから学べることは何だろうか? アダム・スミス、ケインズという両巨人の思想を読み直し、グローバリズムへの幻想の超克と、新たな社会秩序の可能性を論考する意欲作。

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アダム・スミスの誤算 幻想のグローバル資本主義(上) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年05月28日

    経済のグローバル化が叫ばれ、市場がすべての問題を解決するかのような勇ましい言葉が聞かれる現状を横目で睨みながら、市場主義経済学の鼻祖と目されるアダム・スミスが、じつは共同体の価値を重視し、当時のグローバリズムともいうべき重商主義に対して厳しい批判をおこなっていたことを明らかにしようと試みています。
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    Posted by ブクログ 2014年04月12日

    一度読んだ本を読み直しました。グローバリズムが叫ばれた時の本ですが、今、読んでも、まったく本質論から外れていません。

    IT、インターネット環境がより進展した現在の社会経済状況において、ますますグローバリズムの進化が増しています。

    それでも、佐伯啓思氏の、社会経済活動に対する深い洞察力からなる分析...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    アダム・スミスは「自由主義」「神の見えざる手」を唱えたといわれるが、それは現在の「新自由主義」を正当化する理論になるかと言うと・・・読んでみてください。

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    Posted by ブクログ 2011年08月29日

    幻想のグローバル資本主義の上巻で、タイトルに惹かれて手に取った一冊。「国富論」で有名なアダム・スミスであるが、私たちの先入観とは違った側面があるのではないか……と、いうのが筆者の論点である。
    確かに、アダム・スミスはなんでもかんでも市場自由主義を推していたわけではないようで(例えば、金融部門など)、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    “われわれは、この二人の経済学者であり思想家であり文明評論家であった偉大な人物から多くのものを学ぶことができると思う…彼らが考えた問題状況は、程度の差はあれ、基本的に現代のグローバリズムの問題とあまり変わらない。(5頁)”と佐伯氏は言う。

     「この二人」というのは、アダムスミスとケインズの事であ...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年04月19日

    [ 内容 ]
    自由主義市場経済の父と称されるアダム・スミス。
    しかし彼は最初に「グローバリズム」について警告した人物でもあった。
    スミス、ケインズの思想を問い直し、グローバリズムの本質的矛盾と危うさを抉り出す。
    [ 目次 ]
    ●序章「誤解されたアダム・スミス」 
    ●第1章「市場における「自然」」 
    ...続きを読む

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