虚史のリズム

虚史のリズム

5,280円 (税込)

26pt

新しい戦前? 否、死者の声は響き続けてきた――
ある殺人事件を機に巻き起こる、国家機密の「K文書」を巡る謎・・・・・・。
近現代史の魔法使いが仕掛ける、至高のメガ、もといギガ、もといテラ・ノベル!

1947年東京、石目鋭二はかねてより憧れていた探偵になることにした。進駐軍の物資横流しなど雑多な商売をこなしつつ、新宿にバー「Stone Eye」を開き、店を拠点に私立探偵として活動を始める。石目がレイテ島の収容所で知り合った元陸軍少尉の神島健作は、山形の軍人一家・棟巍家の出身。戦地から戻り地元で療養中、神島の長兄・棟巍正孝夫妻が何者かによって殺害される。正孝の長男・孝秋とその妻・倫子は行方知れず、三男の和春も足取りが掴めない。他の容疑者も浮かぶ中、神島の依頼を受けた石目は、初めての「事件」を追い始める。ほどなく、石目のもとに渋谷の愚連隊の頭から新たな依頼が舞い込む。東京裁判の行方をも動かしうる海軍の機密が記されている「K文書」の正体を探ってほしいと言われるが・・・・・・。

作中に差し挟まれる、dadadadadadaという奇妙なリズムが意味するものとは?
記憶と記録が錯綜する、超規格外ミステリー。

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虚史のリズム のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    まずは最初に目にした時のインパクトといったら!分厚すぎでしょ!それに装丁のDADADAは何ぞや?と、ページをめくる前から期待度が上がります。内容は…重厚かつ軽妙。ミステリーでもあり、SF要素もあり、怪奇・幻想小説っぽくもあり、純文学でもあり、大衆文学でもあり。作家さんって、すごいなあ…。最高に好みの

    0
    2025年02月06日

    Posted by ブクログ

    厚さ5センチ、重さ1240グラム、1095ページというスーパー鈍器本

    内容も器にひけをとっておらず、並列式「豊穣の海」に浸れます

    0
    2024年12月31日

    Posted by ブクログ

    初めての作家奥泉光。何という筆力か!
    ジェットコースターに乗せられたような感覚に、これは何の本だ?
    1095ページのどこをとっても密度濃く、頭の中にモヤモヤっとしたものが渦巻く。
    日本の戦後史と見えるがSFのようでもある。もちろん探偵小説でもあって登場人物が生きている。
    読み始めてすぐ、これは大変な

    0
    2024年10月18日

    Posted by ブクログ

    1065ページ!何とかならんか!これに尽きる。
    いくら興味深いからといっても、さすがに修行であった。
    虚実ないまぜ、時空は歪み、面白げな登場人物が、太平洋戦争前後の世界を、日本を行き来するわけなのだが、三分のニくらい読み進んだところくらいから、何でもいいから早く決着をつけてくれ、という願いの方が、頭

    0
    2025年09月15日

    Posted by ブクログ

    表紙のデザインに惹かれて読みました。
    第二次世界大戦の頃に学生で、兵隊になった人たちの戦後の思いが重く伝わってきました。ミステリーとしては、とても面白く読めました。

    0
    2024年12月29日

    Posted by ブクログ

    テーマもページ数も分厚い力作。不穏な空気を垣間見せながらも、軽妙な石目の章を織り交ぜながらなので、単なるミステリーかとも思わせるテンポで延々と話が進んでいく。かなりの終盤になって物語は一気に混沌の度合いを増し、虚構と現実の並行世界を体感できる。
    とにかく文章が抜群に上手いのでいつまでも読み続けていら

    0
    2024年10月02日

    Posted by ブクログ

    メインストーリーはGHQ占領下の日本を舞台に元中将夫妻殺害事件の謎に迫るミステリだけど、そこにオカルト、宗教、天皇制、夢幻的展開、小説表現の遊びなんかがこれでもかって程詰め込まれて1095ページあるけど最後まで全然飽きない。続き物ではあるけど単体でも面白かった。

    0
    2024年08月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    dadaの氾濫に導かれ大著に手を伸ばす

    大東亜戦争敗戦後の日本に有象無象が蠢く
    登場する人物は四人の女性はじめ皆魅力的だ
    探偵が狂言回しとして恋に冒険に奮闘努力する

    物語は未来を予知した謎文書を中心に回る
    隣の次元の書物が捲られるあたりから狂気が溢れでる
    人間は鼠集合体となり、主人公は戦争の泥沼

    0
    2024年12月10日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    偶然出版されてすぐに本屋さんで並べられているのを見て、ずっと気になっていた奥泉光先生の作品+かっこよすぎる装丁+紹介文の秀逸さのコンボにやられてしまった。
    読み始めると戦後の日本が舞台で、ある夫婦の殺人事件について追っていく話が始まり、本の見た目とは裏腹に小さな事件をどんどん解決していくようなお堅め

    0
    2024年10月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あり得たかもしれない戦後史を陰画として描いた伝奇ミステリー。まずはモノとしての本の厚さに圧倒されるが、主役級の数名は言うに及ばず、次々登場する端役キャラに至るまで1人1人異なる味付けがされているところや風景事物の細部を描いて戦後の匂いがしっかり再現されているところ(特に下山事件を彷彿とさせる各種団体

    0
    2025年02月24日

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