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Posted by ブクログ
地方の駅を中心に「ご当地駅メロディー」に詰まったエピソードや歴史、人々の思いを詳細に取材・レポしている。
この手の本は、音鉄さん(駅メロ好き)の方が書かれることが多いのだが、この本は街作りや地域活性という面を主軸に描いており、鉄道に関心が無い人にこそ読んで欲しい1冊だ。
有名なアーティストや作詞・曲家などの地元への思い、町おこしに一役買いたいといった熱意に触れることができ、胸が熱くなった。
コロナ禍で少しご当地メロディの採用も下火になっていた。ただ、最近、清瀬駅での中森明菜氏の楽曲の採用といった街作りでの活用、池袋駅のビックカメラなど新しい広告としての活用も見られる。駅メロ文化のさらなる発展と、「駅メロものがたり」の続編も期待だ。
Posted by ブクログ
駅メロとは、列車の発着時に流れる曲のことである。わが町の新幹線の駅でも流されている。駅で発車ベル等が流されるのは日本だけらしい。
本書によると駅メロは、仙台駅で流されたさとう宗幸の「青葉城恋歌」が始まりとのこと。当時はJRになる前の国鉄の時代で、この曲のヒットのきっかけとなったのが仙台駅の駅メロだった。そして、仙台のご当地ソングとなる。
駅メロに採用されるのは、歌手や作者が当地の出身といった縁のある曲が採用されている。町おこしとか地域おこしが目的となることが多いから当然だろう。
本書においては、駅メロの由来や採用を働きかけた人々だけでなく、その曲の歌手や作者にも丁寧に取材している。ここは嬉しいところだ。
Posted by ブクログ
電車の発車時にかかるメロディ。これは日本独自のものらしい。駅にゆかりがあったり、「ご当地ソング」的に取り入れたり、古い名曲もあればここ数年の人気曲まで様々。それらの曲が採用された経緯を取材した本。
採用に至るまでは、駅長の果たす役割はかなり大きい。駅長の想いの強さから粘り強く交渉を続けた例が多い。また、地元を盛り上げようという運動から選ばれた曲もある。いずれの例も、原曲の作者と駅や地元の人達の熱量の高さが伺える。
普段電車を使っている時には「移動中」でしかなく、つい何となく聞き流してしまっている。でも駅メロ聴きたさにその駅を訪れる人もいる。たまにはゆっくりと移動自体を楽しんで、駅メロに耳を傾けてみたい。
Posted by ブクログ
日本各地の「駅メロ」。
どんな経緯で設定されたのかをさぐった本だった。
駅メロといえば、向谷実さんを思い出すのだが…
向谷さんのラジオ番組のように、どういう曲を選ぶか、どういうアレンジをするかといったことに触れているかと思ったのだが、本書はそういう方向ではない。
また、扱われるのは駅メロ専用に作曲された曲ではなく、それ以前から有名な曲。
筆者は元産経新聞の記者さん。
土地のゆかりの音楽家、楽曲をその土地の文化資産として、どう町おこしに生かしているかということが中心になっている。
また、音楽家自身や、駅メロ実現に向けて尽力した人たちの逸話もたくさん紹介されていた。
たとえば、呉駅の駅メロ、宇宙戦艦ヤマトの章。
作曲した宮川泰の当時の状況を、息子で作曲家の彬良に取材する。
大人の鑑賞に堪えるアニメをと、製作者の熱量が高かったのだが、なんと裏番組が「アルプスの少女ハイジ」。
このため、途中で打ち切りになったとか。
宮川家でも、家のテレビは彬良さん妹が見るハイジが映っていたそうだ。
たしかに、こういうエピソードは、さすが手数をかけて取材した記者さんならではのものだと思った。
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