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本格ミステリ界にその名を轟かせる似鳥鶏の新境地は、“メタ・フィクション”!
私たちの知る「小説」は、様々な「決まりごと」の上に成り立っている。
無意識下の常識を逆手に取った、ルール無用の超次元小説!
▼各話紹介▼
「立体的な藪」……いつものように殺人に出くわしてしまった名探偵。華麗な活躍で事件が解決したはずだったそのとき、思わぬ“伏兵”が推理を始め――!?
「文化が違う」……異世界転生し、チート能力で無双する。誰もが夢見るシチュエーションで、最大の敵は、言葉の“イメージ”だった!!
「無小説」……「小説」とは何か、「書く」とは何か。創作の限界に挑む、禁断の×××小説!
「曰本最後の小説」……新法が成立し、検閲が合法化された「曰本」。表現の自由が脅かされる中、小説家の渦良は、あらゆる手を尽くして作品を書き続ける。
※紙書籍版カバー裏には、特別書き下ろし短篇「噛みつき小説」を収録。
※電子書籍版巻末には、特別書き下ろし短篇「夫の日記帳」を収録。
Posted by ブクログ 2023年09月06日
「小説」という形式そのもの、当たり前、をぶっ壊した小説でした。短編集になっており、それぞれ全て、違う見せ方で「小説」を表現しているところが凄いの一言でした。
沢山、小説を読んでいる人ほど、驚きがある本だと思いました。昨今話題になっている生成AIでも、この話はどれも書けないなと、改めて作者に脱帽です。...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月12日
初読の作家さんだが、巻末の著作リストを見ると、各社からなかなかの冊数が出ているようだ。ぼくの守備範囲からは外れた作品ばかりなので、これまでアンテナに引っかからなかったと思われる。本書は大好きな“メタフィクション”を扱ったものだというので手に取った。
名探偵の推理にいちゃもんをつける「立体的な藪」、ラ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月29日
言葉って面白い、クスッとしたいときにおすすめ。
本好きの友人に勧められて読みました。【文化が違う】はたくさん笑いました。しっかり会話は成立しているのにどうにも違和感と笑いがずっとある言葉遊びが面白い。【立体的な薮】は緻密で多重的な内容で、これが小説の小説か、と。作家がメタに語る小説か、盲点だったなぁ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月01日
「立体的な藪」こんなどんでん返し見たことない。文章表現の極北。「無小説」コピペ小説の技工がすごい(褒め言葉)。「日本最後の小説」こんなディストピアもあるかもしれない。そして「文化が違う」は「抱腹絶倒」。笑いすぎて涙が出てなかなか読み進められなかった。これは電車の中で読めない。たしかに、異世界で、現実...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月03日
この小説は「小説」というジャンルそのものをフィーチャーした小説すなわち『「小説」の小説』。
一話目『立体的な藪』人里離れた山間の小屋で密室殺人が起こる。名探偵が推理を披露、事件解決かと思いきや、地の文が推理を繰り出し、カオス状態に。
二話目『文化が違う』なろう系の様な作品。言葉が違えば文化も違う。普...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月20日
【収録作品】立体的な藪/文化が違う/無小説/曰本最後の小説
メタ・フィクションということだが、まえがきから遊んでいる。(行頭を横に読むと…)
相変わらず注が多いなあと思っていたら、それどころじゃない。読みづらいが面白い試みだ。
最終話は現代日本のような「曰本」を舞台にした近未来ディストピア小説風の...続きを読む
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