無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
単身赴任中の父と3か月を過ごすため、高校生の瀬里琉唯(るい)は母・妹とともにウクライナに来た。初日の夜から両親は口論を始め、琉唯は見知らぬ国で不安を抱えていた。キエフ郊外の町にある外国人学校にも慣れてきたころロシアによる侵攻が近いとのニュースが流れ、一家は慌ただしく帰国の準備を始める。しかし新型コロナウイルスの影響で一家は自宅から出ることができない。帰国の方法を探るものの情報が足りず、遠くから響く爆撃の音に不安と緊張が高まる。一瞬にして戦場と化したブチャの町で、琉唯は戦争の実態を目の当たりにする。
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年02月24日
実録的小説と謳われているとおり、当事者への取材をもとに書き下ろされたフィクションではあるが、描写が実に生々しい。
書評はさまざまで、題材としての賛否はもちろんある様子だが、戦争の生々しさや悲痛な体験は、こういった小説の力も借りながら後世に残していくべきだと個人的には思っています。
そういった僕個人の...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月04日
ウクライナに単身赴任していた父親の元に、母と主人公の女の子と妹の3人は3ヶ月だけ過ごすことに決め、生活をし始める。
日本に比べると田舎で大きなショッピングセンターやオシャレなカフェ、映画館などもなく、さらにウクライナの言葉もわからずコロナ禍ということもあり、なんとなくその日その日をやり過ごしながら早...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月04日
まるで映画を観ているかのように情景が浮かんでくる。
この物語を映画のように感じてしまう私は、この物語の中で外国は漫画やアニメの世界だと思っている人と同じなんだろうなと思った。
ウクライナの人たちが有事の際にどうするかを普段から訓練していたように、地震や自然災害の多い日本では、災害への準備は普段から...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月01日
わざわざフィクションと断りあっても、ノンフィクションのような圧倒的な迫力。そして悲惨な戦争は世界をあざ笑うかのように、ふた冬目を迎えようとしている…権威主義国家の暴走を国際社会は止められない…「コロナ発症に苦しみ、戦争が起きているのを知りながら、逃げることも許されないのか」あまりに馬鹿げた現実。さら...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月07日
題名を見て、題名のとおりに『ウクライナにいたら戦争が始まった』という経験をした方の手記なのかと思った。が、そうではない。『ウクライナにいたら戦争が始まった』という経験をする人達の物語、小説である。小説ではあるが、読んでいて「何方かの御経験を参照して?」という程度に思える面も在った。
物語は高校生と中...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月02日
前半は両親の不仲などで若干退屈だったが、後半は同じ本とは思えなかった。
家族の諍いのような平凡な日常が、一瞬で命懸けの逃避行に変わってしまった。
リアリティある描写に恐怖で心臓バクバク、手には汗、でも背筋はひんやり。
これがウクライナの、そして今日も世界のどこかで繰り広げられている戦争なのだ。
暖...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。