「人工知能は欲望を持てるのか?」
人工知能の足場となる西洋哲学を解説した『人工知能のための哲学塾』に続く、待望の第二弾! ゲームAI開発の第一人者・三宅陽一郎氏が、荘子や道元、龍樹、井筒俊彦らの思想から人工知能を探求する一冊です。
今の人工知能に足りないものは何か? 人工知能に欲望を与えるには何が必要なのか? そもそも知能の実体とは何か? 本書はさまざまな角度から、問いを投げかけます。西洋哲学では語られることのない部分、階層構造で示される知能モデルの"果て"に何があるのかをあぶり出し、すべてが存在する世界から”知能が拠って立つ場”を形成しようという試み。人工知能の次なるステージに迫ります。
今の人工知能はいわば解脱した状態なのだ。
その人工知能に、この世界への興味や欲求を持たせたい。
生への執着を築き、この世界で生きる苦しみと喜びを与えたい。
(三宅 陽一郎)
Posted by ブクログ 2018年06月13日
東洋編は、よかったねえ。縁起とか、東洋的な時間とか。最後の方はどちらかというと思いが強くなりすぎちゃってわかりにくい上に東洋だからいいのかもしれないけど「大事なことだから二度言います」方式になっちゃうけど、それも含めてかなり面白いです。そして、最後の方の補足説明も非常にわかりやすくて、体験ってのと分...続きを読む