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五百年の歴史を持つ十津川村随一の名家・天主家。寂しい山中の閉ざされた館で血族婚を繰り返す一族は、巨万の富を争い次第に狂気に蝕まれていく。奇怪な洋館で起こる猟奇殺人の数々とは。シリーズ第3弾。
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Posted by ブクログ
皆さんが仰っているように、一冊で長い序章になっています。天主家というものがどういう存在で、どのような歴史を持っていて、内部では各人のいかなる画策がぶつかり合っているのかを知る予備知識的な要素があると思います。建物や調度品等の描写が緻密で、イメージが追いつかないことが多々ありました。人物関係についても...続きを読む家系図にどれだけ助けられたか…。情報量が多いので読み応えがあります。 天主家に纏わる一連の事件は本作では解決しません。物語に登場するような旧家特有の雰囲気が祟りという要素もあいまってより不気味さを増しており、独特の世界観が広がっています。本作ではまだ少年だった朱雀が14年後の現在どのように事件を解決していくのか、次作が楽しみです。
文字による視覚情報に頭がくらくらしてきます。 今回特に言えるのは、事件の舞台となる屋敷の作りに対する説明が非常に具体的で詳細なこと。これでもかというくらい怪しげな装飾、家具調度、遺品、そしてあちこちに散らばる意味深な言葉・・・どれも印象的な描写で、再登場した際には「あ、あれだ!」と思い浮かぶのが、ち...続きを読むょっと頭がよくなった気がしてうれしいです。 想像力が追いつかない描写もありましたが、最後まで読み終わるころには屋敷の大体のイメージが頭の中に描けるようになっていました。 そして、事件は終わらず次巻に続く・・・ ちなみに、カバーの後ろにもあるように、彼は十五です。別シリーズではありません。 想像よりも結構素直だなと思いましたが、それは加美視点だったり執事視点だったりしたからでしょうか・・・次巻から本気出しそう。
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