「平穏死」という選択

「平穏死」という選択

471円 (税込)

2pt

■内容紹介
「寿命を受け入れるという考え方に大賛成! この本を読むと、「死」が怖くなくなります」
――『大往生したけりゃ医療とかかわるな』中村仁一氏推薦!

安らかな死に、医療はいらない――。8割の人が、自宅で死にたいと願いながら病院で死んでいる。安らかな最期を実現するために、患者や家族はどのような知識をもって終末期の医療とかかわるべきか、医師はどのような思想を持つべきなのか。胃ろうを付けられ、寝返りも打てずじっとベッドに横たわったままの高齢者は30万人とも40万人ともいわれている。本当にこのままでいいのだろうか? 人間には本来、自然に、苦痛なく死を迎える機能が備わっている。無理な延命治療をしなければ、苦しまずに穏やかに最期を迎えることができるのだ。延命医療の最前線で活躍する外科医から特別養護老人ホームの常勤医師へと転身した著者の「往生の哲学」が、いずれ死を迎える私たちすべてに、生き方への深遠な問いを投げかける。

■著者紹介
石飛 幸三(いしとび こうぞう)
特別養護老人ホーム・芦花ホーム常勤医。1935年広島県生まれ。1961年慶應義塾大学医学部卒業。外科学教室に入局後、1970年ドイツのフェルディナント・ザウアーブルッフ記念病院で血管外科医として勤務。1972年東京都済生会中央病院勤務。30年にわたって頸動脈内膜剥離術など血管外科の発展に寄与する一方、慶應義塾大学医学部兼任講師として血管外傷を講義。1993年東京都済生会中央病院副院長。2005年12月より現職。診療の傍ら、講演や執筆、メディアを通して、老衰末期の看取りのあり方についての啓発に尽力している。著書に『「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか』(講談社)がある。

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「平穏死」という選択 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年02月04日

    特養の常勤医であり元血管外科医である筆者が、今まさに国家的レベルで取り組むべき喫緊の課題を語る。医療者あるいは患者の家族の誰もが感じているが直視することを避け、思考停止に陥っている問題にメスを入れており、医療のあり方を根本から見直し新たな視点を提起する一冊。

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    Posted by ブクログ 2013年05月03日

    終末期の医療•介護の現実に鋭く切り込んだ本。時々感じる違和感の正体が少しわかった気がする。介護には、自立支援だけではなく看取りへの対応が求められている。今、自分に足りないものは何かを見極め、学んでいきたい。

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    Posted by ブクログ 2013年02月24日

    自然に任せるという三宅島の知恵
    「食べられなくなればあとは水だけをあげます。そうすると二週間から三週間で最期を迎えます。」栄養を絞ることで、枯れるように亡くなられそうです。
    今の日本は多くのしがらみ(法的な事を含め)で、平穏死や自然死が困難になっている。

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    Posted by ブクログ 2013年02月18日

    死ぬ時は生かされるんじゃなく穏やかに人生の最期の時を迎えたい。自分の死生感を考えるきっかけになった。

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    Posted by ブクログ 2012年11月06日

    「平穏死」というのは著者と弁護士の黒田和夫さんの造語である。
    「平穏死」というのは「老境」の最期、もはや、「無理に生かす」医療措置など必要としていない方に、苦しまず、自然に、穏やかに最後の時を過ごしてほしいということを表した言葉。

    生まれて、成長して、子孫を残して、老いて最後を迎える、一人の人間の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年10月31日

    老衰に医療がどこまで介入するのか。著者は延命至上主義に一石を投じ、平穏死を提唱する。口からものを食べられなくなった人間に胃ろうなどの処置をし、延命をすることは自然に反すること。「食べないから死ぬのではない、死ぬから食べないのだ」という言葉は非常に腹おちした。これから治る見込みのある人間と明らかに老衰...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年10月21日

    「命を延ばす」だけが正しいことではない。

    ハリソン内科学(第17版)のPart I「Introduction to Clinical Medicine」より

    『Understanding that patients stop eating because they are dying, not ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年06月14日

    医療の要否を判断出来るのは、医師。
    しかし、日本では為さない事が悪という風土がまだまだ強く、その判断を口に出してくれる医師は少ない。そういう医師が増えることを願う。
    人としての尊厳を大切にする平穏死という選択があり、平穏死へ向かう為の医療がある事をもっと世の中に広めたら、医療費等の問題を含めて、色々...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年01月27日

    医療保険の半分は、人生の最期の二ヶ月に使われる、といいます。胃ろうはベルトコンベアーのように処置して送り出され、処置した医師も、それが患者のためになるのか、ということを考えないようにしているという世界。食べなくていいから食べないのに、無理に食べさせれば誤嚥性肺炎を起こし、胃ろうコースへ。
    生命を永ら...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年12月19日

    書店にて目に留まり購入

    勤務先にて胃ろうの方がおり、口から食べられなくなること、死の迎え方について疑問を抱いていた

    本書を拝見し、「平穏死」という言葉を受け入れることができたのは、わたしの問いが解決されたということなのだろうか

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