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Posted by ブクログ
何故三部作に分割したのか、その作者の考えがこの第二部完結巻である天正記15巻あとがきに述べられているのだけれど、実はそれがまさにこの作品を読み始めて以来疑問に感じていた事への回答になっていて「あぁ…やっぱりか。」と膝を打った次第。
三部作は時代も登場人物も間断なく繋がっているけれども、敢えて区切ったのは描き方の切り口を変えるためとのこと。
なるほど、確かにこれは意味のある、そして実験的な手法だなと感心しました。
尤も、その切り口の違いが自己満足に終わり、読者に伝わってなければ無意味なわけですが、それがはっきりわかるレベルの差があり、その差が疑問に感じていた事であります。
あれ?この作品って初期はもっと破天荒で、戦国版蒼天航路だと思ってたのに天正記になってから妙に高尚に考証になってない?
そう思わせるのも狙い通りだったのか!
というわけでシリーズ感想というか、あとがきに対する感想になってしまいましたが、この巻自体は前巻のドラマチックな「鳥取飢え殺し」と打って変わって武田家が有耶無耶に崩壊していった様を淡々と描きつつ、そこに戦国大名という概念についての作者の持論を投影させる実に地味な幕切れでした。
これから幕を開ける最終部、センゴク一統編はまた描き方を変えるようだし、連載当初から散々タタキで煽ってきた「戦国史上最も失敗をして挽回した男」のクライマックスエピソードも控えていることで、これまた楽しみですな。
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少年・青年マンガ
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