日本の英語学習者に共通の弱点である「冠詞」、日本語にない「隠れた主語」、「単数か複数か」といったベーシックな課題から、「数学表現」や「科学論文を書くときの注意点」など技術系ならではのテーマにまで及ぶ。たとえば、「隠れた主語を探せ」で取り上げられるのは、「この理論では、物質の挙動を説明することができない」という例題。これを英訳する場合、大半の人は“One cannot explain…”と始めてしまうだろう。しかし、これでは英語らしい文とはいえない。発想を切り替えて「この理論」を主語とし、“This theory cannot explain the behavior of matter.”とすれば、ネイティブにも読みやすい英文になるとアドバイスする。
苦労に苦労を重ねてやっとつかんだ「結論」を発表するのに、It is concluded that…とやってしまうと、意味が違ってしまう。「~に関して」を、Concerning…と書くのも間違い。深く考えずに書いてしまう英文が、あなたの論文を読みづらくし、価値を低くしている!日本人がつい間違えてしまう20のポイントを、ネイティブとの発想の違いを解明しながら徹底解説。論文のみならず、英文を書くすべての人に役立つ実践的ガイド。
英語の論文を書いたことがある人なら、思い当たる節がある事が多い。
「~と思われる」をmay, mightなどで表現した
「~と考えられる」にit is considered thatあるいはit is thought thatの構文を用いた
「~に関しては」という文頭にas to, concerningを文頭に持ってきた
名刺を単数形にするか複数形にするかで悩んだ
を紹介している。この4つはずばり思い当たります。
また、
provide A with B
examine A for B
involve
require
make - possible
など、使うとそれらしい構文の紹介がある。