貧乏サヴァラン

貧乏サヴァラン

605円 (税込)

3pt

家事がまるきりダメな茉莉のたった一つの例外が料理。父森鴎外が留学先で覚えたドイツの下宿屋料理と生まれ育った東京の家庭料理を出自に、ブリア・サヴァランばりに食べ続ける。オムレット、ボルドオ風茸料理、白魚、独活、柱の清汁……。得意料理をとくとくと語る食いしん坊エッセイにして、精神の貴族の貴重さを述べ贅沢を愛する心を説いてやまぬ芸術談義という自在さ。江戸っ子らしい口とパリジェンヌの舌に奏でられ、どのページからも芳醇な香りがたちのぼるマリア流『美味礼賛』。

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貧乏サヴァラン のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    好きすぎて冷静に評価できない
    再読しすぎてボロボロになってしまった
    己の審美眼を揺るぎない言葉で言い切ってくれる
    森茉莉の中の乙女と食通の部分が芳醇な香りを醸し出しマリアージュしている、陳腐な例えになっちゃったけど。
    本の中のレシピでうちの定番になっているのは枝豆とハムのお寿司 夏によくやります

    0
    2025年09月12日

    Posted by ブクログ

    森茉莉の世界から抜けられない。抜けたくない。貧乏な、ブリア・サヴァラン。一行目からひきこまれてしまう。食べ物の描写は独特のカタカナ使いもあって、食べたくなること間違いなし。明治大正の日本を体験してみたいと思う。森鴎外が飲んでいたチョコレエト。ロシア・サラダ。トマトをバタアを入れて煮て、ご飯にかけて食

    0
    2023年02月26日

    Posted by ブクログ

    家事はまるきり駄目だった茉莉の、ただ一つの例外は料理だった。オムレット、ボルドオ風茸料理、白魚、独活、柱などの清汁・・・江戸っ子の舌とパリジェンヌの舌を持ち贅沢をこよなく愛した茉莉ならではの得意料理。「百円のイングランド製のチョコレートを一日一個買いに行くのを日課」に、食いしん坊茉莉は夢の食卓を思い

    0
    2022年10月16日

    Posted by ブクログ

    すぐに森茉莉さんの大ファンになった。こういう熱量が高くて無駄な動きが多い人って大好き。

    彼女のように、みんなで自分の気持ちよさをとことんまで追求すれば、一周回って世界は平和になるかもしれない。

    0
    2021年10月09日

    Posted by ブクログ

    森茉莉さんの著作は初めて読んだのだけどすっかりファンになってしまった。贅沢とは高価なものを持っているということではなくて贅沢な精神を持っていることであるという筆者は食いしん坊\(^o^)/親近感湧くのー。私は卵料理あまり得意じゃないのだけど、本書を読んで研究したくなってしまった(笑)サーディンと胡瓜

    0
    2016年07月25日

    Posted by ブクログ

    とても好き。オモロイ。
    日常のどうって事のない出来事が、ひたすら美しく書き尽くされている。自称マリア。生業は文筆業。美味しいものと美しいものに目がない世間知らずの痛い女。自分の行いにチョコチョコ突っ込みを入れている所が可愛いです。殆どコメディ。読んでいる間ずーっとニヤニヤしてしまった。全然貧乏ではな

    0
    2015年12月12日

    Posted by ブクログ

    また読み返さなくては。出てきた馬鈴薯スープは何度も作った。意外とあっさりしている。とても簡単で美味しい。

    0
    2014年04月14日

    Posted by ブクログ

    老女お茉莉さんの偏屈ガーリーエッセイ。父の森鴎外が亡くなって夫とも離婚してジリ貧でも、なんか楽しそうな生活してます。衣食住において自分の美意識を追及する執念に感心してしまう。乙女かくあるべし。あと卵料理食べたくなる。

    0
    2014年01月14日

    Posted by ブクログ

    森鴎外の娘の森茉莉さんの食エッセイ。
    食べることが本当に大好きなんだなと。なかなか毒のある方のようだけど、魅了されてしまう。
    ちょこちょこそれは何??となってしまうのは現代にない食べ物なのか、呼び方が変わっているのか??
    じっくり調べながら読み直していきたい。

    0
    2024年10月18日

    Posted by ブクログ

    食いしん坊による食のエッセイ。
    どこか子供のような無邪気さのあるユーモア抜群の著者の語り口。
    ランチの合間に読み進め、食べることの楽しさと幸せ、違う文化圏の食の食べ飲み比べの面白さを、明治〜大正〜昭和の時代の流れとともに楽しめる。
    森鴎外の長女である彼女の生い立ち、生活、親の育て方が、彼女の小説家と

    0
    2024年04月23日

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