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百巻達成一周年記念限定パンドラ・ボックスに収録された表題作、限定アニメDVDに収録された「前夜」、それぞれ『ハンドブック1・2・3』掲載の「悪魔大祭」「クリスタル・パレス殺人事件」「アレナ通り十番地の精霊」、そして、グイン・サーガ執筆の重要な契機となった「氷惑星の戦士」。作品集未収録作品全六篇を集成し、同シリーズの多様さを一望する、これが、オリジナル・グイン・サーガ最後の巻です。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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Posted by ブクログ
グイン・サーガ、本当の本当の最終巻。 この本に、「ヒプノスの回廊」と「アレナ通り十番地の精霊」が載っているのは、いいチョイスだなとちょっと思った。 「ヒプノスの回廊」は、グインが、これまでのこだわり続けてきたランドックの世界を否定して、今のこの世界に生きることを宣言する話。 ここからは、彼は、ラ...続きを読むンドックのグインではなくて、ケイロニアのグインであり、中原のグインである。 彼が彼自身を見つけたと感じる物語であり、本当の物語のはじまりでもあります。 そして、「アレナ通り十番街の精霊」は、英雄そのものを否定する話。どんなに英雄が凄かったとしても、世界を動かしているのは、煙とパイプの人々や、そこに集う人々なんだというグイン・サーガそのものを否定してしまうようなお話。 ものすごく、できすぎたありがちなお話で、でも、この1編で、確かにグイン・サーガ150冊に匹敵するだけの力を持っている気がします。*1 完結しないグイン・サーガのでもこれは、2つの回答でもあるなぁと思いながら読みました。 さてあとは、ローデスとマルガか。
星マイナス1は、未完だから。 予告通り100巻で終わっておけばなぁ。と思ってしまいます。 (「ランドック」ってなんだったの。「アウラ」って何だったんだぁ!!)
栗本薫の手による、最後のグイン・サーガ。 確かに後期のグインは、グダグダ感が否めない。 この短編集に限って言えば、アウラがアレはちょっとがっかり。 前夜のリンダはよかった。素直で可愛いレムスも。ものすごい久しぶり……。 この大河を追ってきた人間としては、この先が見たかった。 だがこの世界の彼らは、...続きを読む生き、死んで、命の営みを続けていく。 たとえ他の作者の手によってでも、その先が見られるなら望外の幸せだ。次の短編集にも期待している。
作品集未収録作品6編。表題のヒプノスの回廊が面白い。グインが地球に来る前の話が分かるストーリーになっている。栗本さんは、ここまで準備していたんだね。きっと、本編は200刊でも終わらなかったかも。楽しいグインを残してくれてありがとう。
やはり、ヒプノスの回廊はかなり今までのグインの謎に付いて明らかにしている話になっていますが、だから、本編の続きはどうなのかには まだ関係はないことで、本編がどうなるかがますます気になります。 今回の話は5人の魔術師と同じようにグインの背景について語っていることはファンに少し安心感を与えてくれたと思い...続きを読むますね。
残念だが覚えてない。 備忘録として登録。 栗本薫さんのグインの最後の本。 とりあえずこれで自分が読んだグインはすべて本棚に入れることができて満足。 実際の本は結構前に古本屋に売却してしまったので。 残しておきたかったが、スペースが……。
「前夜」の予定調和。外に広がらず、中に閉じていく自動書記。 題材のみならず、文体でも、「悪魔大祭」の重厚と「ナリス事件簿」の軽薄の落差の大きさ。 ほんと、あるところで別人になったんだと実感する。 別の作家さんがこの世界を語り継ぐという。ハードルを下げて追ってみたい。
最後の短編集。 これまで雑誌やハンドブックなどで発表されて本になっていなかったもの6編を収録しているため、初期作品もあれば晩年の作品もあり、妙な感じ。 本編では久しく登場していないキャラに最後に会えたのはちょっと嬉しい。 しかしグインの謎の一端が明らかにされている表題作は、これは謎は謎のままの方がよ...続きを読むかった気もする。
これまで雑誌やハンドブックなどで発表され、グイン・サーガの作品集に収録されなかった全作品(6篇)を収録したシリーズ最終作品。 とくに表題作は、ランドック、アウラ・カーなど、これまでシリーズの中で断片的に現れていたキーワードに対して、大きなヒントになっている作品でもあった。初出は2006年の「PAN...続きを読むDORA」であったとの由。5年前にこれを読んでいたら、晩年の倦怠感は、もうちょっと払拭できていたんでないかとも思えたのに。今更の感ではあるが。 (2011/6/14)
完結したら読もうと思っていたグイン・サーガ。 読む本のストックがなくなり、完結前の2007年11月から読み始めることになったけど、途中、作者の栗本薫さんが亡くなり、最終巻「豹頭王の花嫁」が書かれることなく終わってしまいました。 そしてこの外伝22巻「ヒプノス回廊」がグイン・サーガシリーズ最後の1冊...続きを読む。 グインの謎!?にかなり迫った話もありましたが、結局、ほとんどが謎のまま終わってしまったという感じ。 せめて最終巻だけでもきちんと書き上げて欲しかった。 それがとても残念です。
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