熊はどこにいるの

熊はどこにいるの

1,980円 (税込)

9pt

「わたし、殺しました、生みたての赤ちゃんを」──震災から7年の地で、身元不明の幼子をめぐり、4人の女たちの運命が、いま、動き出す。各紙誌絶賛! デビュー18年、著者最高傑作。

「これほどの強度の小説は滅多にないし、ここには真の意味での熊がいる。」──古川日出男
「いつかこんな夢の中に自分もいたような気がする。止まらない余震のような小説。」──斎藤真理子

生きるためにもがく者、
死ぬための場所を探す者──

暴力から逃れた女を匿う山奥の家に暮らす、リツとアイ。
津波ですべてを失ったサキと、災後の移住者であるヒロ。
震災から7年の地で、身元不明の幼子をめぐり、4人の女たちの運命が、いま、動き出す。

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熊はどこにいるの のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ある時保護された5歳程度の子供
    その子を探すシェルターの女2人と、乳児を遺棄した女とその友人
    4人の女が時系列を行ったり来たりしながら交代して語る日々
    非虐待児で男嫌いであったのに肌の触れ合いから自分の欲望に気付いてしまうリツのギリギリの苦しさが印象的
    しかし感想が難しい
    救いもカタルシスもない

    0
    2025年10月05日

    Posted by ブクログ

    山の家の暮らしに引き込まれた。お料理もとても美味しそうだった。
    子供との生活の、他では得難い経験、体感、感覚。

    この二つはとても印象的で、現実的だったが、それ以外はリアルな部分とちょっと夢想的なイメージの部分が重なるような感じで、不思議な小説だった。

    0
    2025年09月07日

    Posted by ブクログ

    暴力から逃れてきた女たちを 匿かくま う山奥の家で暮らしていたら、なんの因果か"男の"赤ちゃんを拾ってしまう
    もちろん出生児に割り振られる性別がその子の性別にそのまま当てはまるとは限らないわけだが、男に育てたくないためにステレオタイプな女の子像を赤ちゃんにインストールしようとする

    0
    2025年07月18日

    Posted by ブクログ

    雪の降る深夜、道の駅のトイレのおむつ交換台の上に「たすけて」というメモと共に置き去りにされていた赤ん坊。
    このまま放っておいたら死んでしまう、と赤ん坊を保護した女は、男から逃れてきた女たちのための、女たちだけが住む、山の中の家に連れてきた。
    雪の日に拾ったから「ユキ」ちなみに男の子である。
    警察に連

    0
    2025年06月23日

    Posted by ブクログ

    トイレに放置され助かった命と海の底に葬られた命。ふたりの棄て子の生と死は隔絶したふたつの事実ではあるのだけれど、ある地点に於いてはどちらも生の可能性、あるいは死の可能性を帯びていた訳で、その決定的な分岐のことを思うととてもやるせない気持ちになる。直接は描かれていないものも含めて、この小説の中には幾つ

    0
    2025年05月01日

    Posted by ブクログ

    つらくて苦しい話だった。
    わからないし想像もできない人もいるだろう。それがなにより残酷。
    現実的な話だなと思う。

    (お話の世界ではなく、今の現実も残酷だと思うが)

    0
    2025年10月02日

    Posted by ブクログ

    暴力から逃れた女を匿う山奥に暮らす、リツとアイ。
    津波ですべてを失った元美容師のサキと屋台村のキッチンカフェで出会ったヒロ。

    共同生活をしているリツとアイの仲の良さは伝わって来ず、ただ淡々と生活しているふうな関係と偶然に出会って少し話をしただけのサキとヒロのちょっと顔見知り程度の関係。

    だが赤ち

    0
    2025年07月07日

    Posted by ブクログ

    事情を抱える女性を匿う山奥に建つ「丘のうえの家」
    いまは、リツとアイが住む。

    アイが拾い家に連れて来た「ユキ(男児)」は大切に育てられた。
    女だけが住む「丘のうえの家」
    子供とはいえ「ユキ」の存在が
    リツとアイの関係を少しずつ歪めていく。

    ヒロとサキという女性も交え
    4人と「ユキ」の交差する人生

    0
    2025年05月31日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どんな感想を抱けばいいのか、悩む小説だった。

    虐げられた女性のための家に住むリツとアイ、
    キッチンカフェで出会った(程度の関係しかなかった)サキとヒロ。
    2組の女性どうしの暮らしの中に、それぞれ現れた赤ちゃん。
    アイが夜の公衆トイレで発見した赤ちゃんは、リツとアイ、家主である「先生」に囲まれて育っ

    0
    2025年09月08日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読書家のお友達におすすめされて読んでみました。フェミニズム小説なのかと思ったら、「男も女も女が嫌い」、、、のお話でした。作中に挟まれるカントリーライフはとてもリアルで魅力的でもあるし、怖い。狩猟をして獲物をさばく描写は強烈でした。女として生きること、自分より弱い生き物を育むということ、出産にまつわる

    0
    2025年07月27日

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