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Posted by ブクログ
すらすら読めたが、一般的な評価が低い。これは「加害者」の物語であり、「加害」が主観になることは単に不愉快でもあるし。
主人公の妙、もう一人の便利屋の男・忍。
コロナ初期の物語で、県内にはまだ誰も感染者は出ておらず、東京から来た人間にものすごく厳しい。
二人とも東京から帰郷したばかり。
また東京からIターンしてきたお爺さんは、自死している。
二人は「加害者」である。
木村氏自身、受賞のコメントで「私は本土の人間だから沖縄にとっては加害者」と話している。
木村氏のちょっと政治的なコメントには、ちょっと疲れてしまったのは、あるにはあった。
作品自体は受章理由にあったとおり『不穏』な雰囲気が悪くはなかった。同じように「加害者」の物語である『よいこのあくび』よりも、私はこっちのほうが好みだった。
Posted by ブクログ
身近にいた人間の死に、もしかしたら自分が関わっていた「かもしれない」。判然としない過去の事件の記憶に囚われ、他人との関わりと遮断してひっそりと暮らしていた2人の男女が出会い、顔を合わせずに一緒に暮らすという奇妙な関係を育んでいく。
読みにくい文章だなぁ…とずっとしかめ面で読んでいたように思う。すごく独特な文章。本を読んでいるというか、か細い囁きを聞いているような。男女が交互に語る形式で物語は進んでいくのだけれど、章に分かれているわけではないのと、2人のキャラクターが似ているのとで、あれ今どっちの話だっけ?と何度か戸惑うことになった。でも読み終わったとき、わたしはこの物語が、この静謐で奇妙な文章が、けっこう好きだと思った。誰かにとっては「危険」な人物でも、ある環境、ある人間関係においては相手に安心をもたらす存在になり得る、というテーマには大いに共感した。ちょっとこの作家さん、気になる。他の本も読んでみたい。
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小説・文芸
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