Posted by ブクログ
2009年10月04日
古代ローマ帝国全盛期のコロッセウムで行われていたという、拳闘やパンクラチオンといった格闘試合。その古式ゆかしい戦闘スタイルで行われる闘いに、現在のボクシング技術を体得した拳士が闘ったらどうなるか? そんな「if」がこの作品には込められている気がします。体格的に恵まれない主人公が、システマチックに体系...続きを読むづけられた拳闘法によって、勝利を得ていく。こういった大を小が打ち負かす、といったカタルシスは格闘技作品では王道ですが、それとは別に21世紀に至るまで研鑽された拳闘法(ボクシング)を千年以上昔のコロッセウムにぶつける、というある意味「反則」な部分も魅力です。いやー、ホントこの作品の主人公の師匠は未来からやってきたのではないだろうか(笑)。こんなに論理的に拳闘法を体系づけられるのは20世紀以降ですよ。まー面白いからオールOKなんですけどね。ちなみにこの作品の作者も遅筆な人のようです。よく連載を休んでいます。...というか『不定期連載』と謳った方が適っているかも。この先の展開も全く読めないですが、是非とも完結して欲しいものです。